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かしくの墓

2018_10_01_法清寺 「お初天神」から新御堂筋を東側に渡ってすぐ。
 風俗店やらホテルやら猥雑な環境に囲まれ、
 ひっそりと建つ「法清寺」に足を踏み入れて
 みれば、「かしくの墓」が見つかるのでした。
  (画像は本年10月1日撮影分)
 沢山のしゃもじがぶら下がっているのを見て、
 「一心寺本多出雲守・忠朝の墓を思い出し、
 かしくの墓もやはり、似たようなもので、酒封じ。
 酒癖の悪い遊女・かしくは諌める兄・吉兵衛を
酔った勢いで殺害。寛延2年(1749)3月18日に処刑。お酒さえ飲まなければ……
処刑前、かしくは身だしなみを整えるため、油揚げの油で髪の毛を梳きつけたとか。
3月18日は“かしく祭り”。境内には「酒の咎 引き受け申しそろ」と書かれた石碑も。
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テーマ : 史跡
ジャンル : 学問・文化・芸術

tag : 豆腐 呑む

食道街をゆく

JR大阪駅の東側高架下、「新梅田食道街」は心の癒やし。
2018_11_07_喜楽
2018_11_07_マサラ
2018_11_07_YC

地元の天満、慣れ親しんだ十三や京橋でなくとも、
大阪駅前ビルや船場センタービルと同じくらいに、
くつろげる空間なのです。油断すれば、くさくさした気分に
陥りがちな昨今、気分を晴らすためにも、さっくりと呑みに
立ち寄りました。3桁に上る飲食店が入居していますから、
まだ利用したことがないお店も多々残っています。
この日は鉄板焼き「喜楽」に飛び込むと、お得セット
(1,500円)で喉を潤しました。小鉢1本、ビール中瓶1本
+もう1杯、串焼き6本という組み合わせ。強いて言えば
せんべろ半」かもしれませんが、小鉢と串の本数を
減らすかして、千円にすればよいのにと思わないでもなく。
オリジナル・メニューの円盤焼きは、餃子の皮で具材を
挟んで揚げて、ぱりぱりとスナック風味。食べ過ぎて
しまうことから、平生はカレーで締めたいと願ったところで
見送らざるを得ない「マサラ」に入店。無事にカレーを注文。
奇を衒わない王道のスタンド・カレーでした。デザートは別腹。
最後は、いつもの「YC」に上がり、ケーキ・セットを頂きましたよ。
店内のレトロなインテリアに囲まれ、のほほんと……翌朝も早出なのですが。

テーマ : ご当地グルメ
ジャンル : グルメ

tag : 呑む カレー おやつ

お半長の世界

2018_11_06_国立文楽劇場1
2018_11_06_国立文楽劇場2
 11月6日(火)、「国立文楽劇場」まで「十一月文楽
 公演」を聴きに出掛けました。この日は第1部のみ。
 当日券を買い求めて、11時前に着席。三味線格
 人間国宝、鶴澤寛治が9月5日に逝去されたと知り
 ……「夏休み文楽特別公演」での新版歌祭文
 野崎村の段
が最期の舞台でしたか。何事であれ、
 一期一会と噛み締めながら、「蘆屋道満大内鑑
 葛の葉子別れの段、信太森二人奴の段を聴きます。
 まだ童子である安倍晴明が活躍するはずはなく、
 安倍保名を付け狙う石川悪右衛門と葛の葉(狐)
 争闘の中、葛の葉と安倍童子の別れが描かれて
 います。異類であることを示す独特の足取りや狐
 言葉が面白く、2人の葛の葉姫に続いて、2人の奴
 =与勘平と野干平のやり取りなど、コミカルな展開も
 多く、あっという間に休憩時間に入りました。一旦、
 劇場を出ると、カルビ丼専門店「えびす亭」を利用。
 (「たこ焼きえびす」の系列店)。次の演目が「桂川
 連理
(れんりの)(しがらみ)」六角堂の段、帯屋の段、
 道行朧の桂川です。いわゆる“お半長”――お半
 長右衛門の心中物ですが、義母おとせ、弟・儀兵衛
 (おとせの連れ子)らの陰湿ないじめに、苛々と
 フラストレーションが溜まります。丁稚・長吉が出て
 きてのチャリ場もあるのですが。しかし、長右衛門も
 魔が差したにせよ、14歳の小娘に手を出すなよ、と。
 ところで、この帯屋の段、おとせが長右衛門の妻・
お絹をいびる場面は、上方落語「胴乱の幸助」でお馴染みでした。知らず知らず、
落語の故郷に行き逢ったような……最後まで妙に穏やかな心持ちで鑑賞しました。

テーマ : 伝統芸能
ジャンル : 学問・文化・芸術

tag : 文楽 落語

梅地下オデッセイ

前年の講座「大阪の風土と文学」を聴き終え、2018_09_04_ホワイティうめだ
押さえておかなければと思い立ったまま、放置
していた案件がございまして、富岡多惠子・
『大阪文学名作選』(講談社文芸文庫)

船所武志・監修『ふるさと文学さんぽ 大阪』
(大和書房)
より先に、枕元に寝かせたままの
『大阪ラビリンス』から読み進めている次第。
11編のいずれも語りたくなるネタで満載ですが、
今回は堀晃梅田地下オデッセイ」について。
同作の発表された1978年ですら、“迷宮”扱いされていた梅田地下街は、
現在なお、地下~ビルの数や規模を拡大しつつ、増殖中です。
画像は今年9月4日(台風21号上陸日)に撮影した「ホワイティうめだ」。
「梅田地下オデッセイ」は、外界からシャット・ダウンされた地下空間を
舞台としたハードSFでしたが、非常時には意外とリアルな光景でもあり。

参考文献:有栖川有栖『大阪ラビリンス』(新潮文庫)

テーマ : 読書記録
ジャンル : 小説・文学

tag : 小説 建築

青木翼

青木翼5作 数年前からぼちぼちと収集していた小説本に
 青木翼(サッカー選手に非ず)の“自動車保険
 事故シリーズ
”がありまして、このたび、
 ようやく全5巻(?)を揃えて一読できました。
 作者紹介や後書きなど、全く記載が無いので、
 青木翼のことはよくわかっていないのですが、
 同じ出版社から交通事故関連の実用書を
 多数公刊しているので、本来は法律畑の人か
 と思われ、(3作目以降)いきなり、文中に挿入
されるコメントが、学習漫画のノリで笑かしてくれます。おそらく、想像なのですが、
交通事故にまつわる相談に対して、わかりやすく、物語形式で説明しようという企画
ありきで出発したものの、途中から筆者が“小説”を作る面白さに目覚めてしまった観。
第1弾の初版が昭和63年(1988)4月15日、第5弾が平成元年(1989)2月15日
……丸一年と経たない間に、5冊も立て続けに上梓していたのですねえ! 
第1弾の文章が最も生硬。ネタが尽きたか、第5弾は短編集仕立てになっています。
どの作品も、表紙後ろに記載の「あらすじ」の範囲内で終始しているのが、真面目。
第2弾のメロドラマ仕様が、昭和テイストたっぷりのイラストと相まって、頭がくらくら。
逆に、組幹部を主人公に据えた第4弾は瑕疵が目立たず、暗黒小説(ノワール)では
殺伐とした無味乾燥な文章の方がむしろ効果的なのだなあと再認識。
いずれにしても、あられもない性描写の場面で、濃厚な昭和臭が漂ってきますが。
いえ、小説としての技術が……などと言うのも口幅ったい。以下にタイトル一覧。
 第1弾『自動車事故に群がる奴ら』
 第2弾『偽装事故 サイドブレーキに仕組まれた罠』
 第3弾『示談屋集団 甘い汁を吸う奴は誰だ!』
 第4弾『事故死の真相 刺青の墓標』
 第5弾『示談と賠償 落し穴に気をつけろ』

テーマ : 読書記録
ジャンル : 小説・文学

tag : 小説

IT'S A NEW DAY

明け方から猛烈な吐き気に襲われる。
寝床に戻り、胃の痛みに耐えつつ、倒れ臥す。
意識が遠のく。起きられない。気を失ったように
眠りに落ちる。眠り続ける。夜更まで目覚めず。
際限なく身体に泡盛を流し込み、お酒の神様が
お怒りになったか? 元々は「西福寺」まで
伊藤若冲を観に行く予定の日であるも、来るな!
との思し召しだったのか? 仏罰が下ったのか? 
線はまだ切れていない、心は折れていないはず。

テーマ : つぶやき
ジャンル : 日記

tag : つぶやき 黒い音

米騒動から100年

誰が何と言おうと、“文化の秋”です。
今年も「公開講座フェスタ 2018」に参加しています。
大阪メトロ・谷町四丁目で下車して、1番A出口へ。
大阪府新別館南館8Fの大研修室まで上がります。
11月2日(金)13時から、高野昭雄氏(大阪大谷大学)の
食の都『大阪』から紐解く日本近代史」を聴講しました。
大正7年(1918)の米騒動に関する見直し、再検討でしょうか。
従来は、シベリア出兵を見越した商人たちによる米の買い占めが
貧困層の生活難を困窮させたと、強調されてきていました。けれども、
(西)日本における脚気の死亡割合などから、白米を大量に食べる
食生活に注目。すると、単純に「貧困層」とはいえ、第一次世界大戦の
景気によって、都市貧困層は生活水準が上がっていたと指摘されます。
最も貧しい層でさえ、残飯(=兵隊飯)ではなく、白米を食べていた
――日本人が史上最も米を多く食べていた時代であったからこそ、
米価の急騰に耐えられず、米騒動が勃発したというお話でした。
残飯屋」という商売が成立していたこと、日清戦争(1894)や
日露戦争(1904)における脚気の猛威など、興味深く拝聴しましたよ。
最後の質疑応答で発された見当違いな愚問には、興醒めさせられましたが。
田山花袋『布団・一兵卒』、松原岩五郎『最暗黒の東京』はきちんと読みます。

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テーマ : 歴史
ジャンル : 学問・文化・芸術

tag : 講座 小説 呑む おでん

どうでもええわけがあるものか

11月の「二人の読書会」のテクストは、森見登美彦『太陽の塔』です。
ぼくとしては、結構、読み返している作品。
平成15年(2003)の第15回「日本ファンタジーノベル大賞」受賞作。
Xマス目前、ふられた京大生の周辺をめぐる一騒ぎを描いた青春文学。
好きな小説ではあるのですけれども、今回、読み直してみて
やはり、ひとつの疑問が……関西人、いや、大阪人でなければ、
気にならない可能性大ですが、「太陽の塔」の立ち位置です。
「太陽の塔」は大阪府吹田市に建っています。
何と言いますか、大阪臭くない土地柄なんですよねえ。
「京都市内だろうと、××区は京都でない」と言い切る京都人ほど、
偏狭ではないつもりですけど、いわゆる“大阪”という気性とは異なります。
もちろん、吹田が大阪っぽくないからといって、断然、京都でもありません。
作中に翻って、京都・四条河原町における“ええじゃないか騒動”が
ストーリー上の中心に位置していることを確認してしまいますと、
「太陽の塔」が無くとも、話自体は成立するのです! 恐ろしい。
前々から薄々察していましたが、「太陽の塔」は関係なかったではないか!
(「太陽の塔」は京都でもなく、大阪でもなく、“異界への入り口”)
再確認できた衝撃は大きかったです。ただし、主人公の惚れてしまった
水尾さんのこよなく愛する対象が「太陽の塔」であるところがポイント。
それがあろうが無かろうが、何であろうが、どうだってよいにせよ、
どうだってよいからこそ、(惚れた以上)どうでもよい訳ではなくなって
……簡単に言うと、自身の“失恋”を頑として認められない男子が、
どうでもええわけがない、どうでもええわけがあるものか」と
受け入れていく過程を、微笑ましい(痛々しい)ギャグを交えながら、
照れ隠し気味に描いた小説でしょ。魅力の半分は「太陽の塔」のお陰かな。
       ☆
 私は溜め息をついて振り向いた。
 青々と繁る木々の向こうに、太陽の塔が立っていた。
 太陽の塔は、やはり、想像よりもひとまわり大きかった。偉大というほかなかった。彼女が惚れ込み、こうして大切に抱え込んでいるのも無理はないと思い、しばらくの間、私は太陽の塔に祈りを捧げるがごとく低頭した。敗北すべき所を心得た所作であると我ながら思う。


参考文献:森見登美彦『太陽の塔』(新潮文庫)

テーマ : 読書記録
ジャンル : 小説・文学

tag : 小説 美術 建築

★ 2018年10月に読んだ本 ★

『角川 短歌 9月号 2018』(角川文化振興財団)
『プラド美術館展』(読売新聞東京本社)
 ……「ベラスケスと絵画の栄光」展のミニ図録。絵画は可能であれば、
 原寸(もちろん、実物には如かず)、なるべく原寸に近いサイズで
 観るに限るのですが、持ち運び、場所を取らない絵葉書サイズも、
 手元に置いておくには便利と言えば便利。まさにインデックス代わり。
『おでかけ美術館&博物館[関西版]』(京阪神エルマガジン社)
 ……「おとなのエルマガジン vol.6」となります。
 展示物だけでなく、展示している“箱”の重要性を考えましょう。
カルヴィーノ『魔法の庭・空を見上げる部族 他十四篇』(岩波文庫)
 ……マイ・クラシック。昔、読んでいた「ちくま文庫」に5編追加。
 何度読んでも新鮮な読後感。常にここから出発するという気持ち。
三島由紀夫『絹と明察』(新潮文庫)
 ……ハイデッガー研究者・岡野というキャラクター設定が秀逸。
 『青の時代』のような破綻は無く、『宴のあと』のように俗に流れず、
 非常にバランスが良い。三島の作品中でもかなり傑作の部類。
別冊プロレス編集部『プロレス リングの聖域』(宝島社)
 ……「宝島」のプロレス本も昔は面白かったんですけどねえ。
 「ストロング小林が語ったプロレスラーの晩年と現実」は、
 ムック本のネタとしてそぐわないと言うか、弱いと言うか。
加治将一『西郷の貌』(祥伝社文庫)
平野暁臣『「太陽の塔」新発見!』(青春出版社)
 ……作者は誰? 「現代芸術研究所」代表取締役、「岡本太郎記念館」館長
 と、調べてみたらば、平野暁臣は岡本太郎のパートナー=岡本敏子の甥。
 なるほどと得心。岡本太郎関係の出版絡みで、どこでも名前が出てきますね。
『角川 短歌 10月号 2018』(角川文化振興財団)
編者=生きた建築ミュージアム大阪実行委員会
 『生きた建築ミュージアムフェスティバル大阪2018 公式ガイドブック』
  (生きた建築ミュージアム大阪実行委員会)

『太陽の塔ガイド』(小学館クリエイティブ)……平野暁臣・編著。
三島由紀夫『葉隠入門』(新潮文庫)……マイ・クラシック。

テーマ : 読書記録
ジャンル : 小説・文学

清林文庫

ぼくらの「イケフェス 2018」は、「東畑建築事務所」で終了。
同事務所(=新高麗橋ビル)は、大阪を代表する建築設計事務所。
創業者の東畑(とうはた)謙三(1902~1998)は学者一家に育ち、
竹田五一の下で外務省嘱託、「東方文化学院京都研究所」設計
等を通して、実務に携わるようになったそうです。今回は国内最大・
最良といわれる建築書のコレクションが一部、特別公開されました。
その「清林文庫」展では、東畑謙三が蒐集した稀覯本の他、
グーテンベルクの印刷革命」と名付けての特別展示も……
グーテンベルク聖書の復刻版や“四十二行聖書”を目に入れました。
名前だけを聞くだけのウィトルウィウス『建築十書』やパラーディオ
『建築四書』も、実物(初版本他)の持つ豪華さ、重厚さに息を呑み、
建築とやかくでなく、“書物”自体が価値を有していた時代に思いを
馳せるのでした。手土産に井村屋招福羊羹」も頂きましたよ。

参考記事:東畑建築事務所 - 東畑謙三について

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テーマ : 建築
ジャンル : 学問・文化・芸術

tag : 建築 おやつ

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ぽか

Author:ぽか
通りすがりの夢想家。元(にして最後の)「トーヨー新報」編集人。現在は、一介の編集素浪人?



豆腐業界唯一の全国版専門紙
「トーヨー新報」は、昭和33年(1958)創刊。大豆加工品(豆腐・油揚げ、納豆、豆乳、湯葉、凍り豆腐、もやし等)、こんにゃく、総菜業界をメイン購読者層に、月3回の旬刊紙「トーヨー新報」や業界関連データブック『豆腐年鑑』を発行。平成25年(2013)12月21日号、第1851号をもって終刊に至る。

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