こんにゃく芋の輸入概況

農林水産省では毎年、「農林水産物輸出入概況」を公表している。現時点での最新の数値となる2007年のこんにゃく芋の輸入概況を見ると、数量は14万2,050トン、金額ベースでは7,755万3,000円。前年と比べると、数量で2.5%増、金額ベースで10.6%増。

こんにゃく横丁(200902)1

また、2007年のこんにゃく芋輸入金額上位3か国を見ると、1位が中国で6,042万円(10万2,050トン)、2位がインドネシアで1,713万3,000円(4万トン)、3位はなし。中国は前年より大きく増やし、インドネシアは前年より大きく減らしている。

こんにゃく横丁(200902)2
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どじょう豆腐

小説家、吉行淳之介(1924〜1994年)が子供のころに読んで記憶に焼き付いた話として、どじょう豆腐を挙げている。

少年倶楽部で読んだ話だが、若い衆が集まって、どじょう鍋をしようということになった。各人いろいろと持ち寄ったとき、豆腐を一丁持ってきた男がいた。鍋から少し湯気が上りかけたころ、その男は豆腐を切らずに四角いままで鍋に入れたが、間もなく急用をおもい出した、といって、その豆腐を持って帰ってしまった。「トウフの一丁くらい……、ケチなやつだなあ」と言い合っていたが、やがて煮立った鍋の蓋を開けてみると、ドジョウが一匹もいない。みな唖然とした。(中略)要するに、鍋の水が熱くなってきたので、ドジョウがつめたい豆腐の中にみんな潜りこんでしまい、そういう豆腐を持ってその男は帰ってしまった、という種明しになる。

ところが、この吉行が記したどじょう豆腐について、匿名の投書で「あれは『泥鰌地獄』という名で昔から流布された幻の料理なのです。泥鰌が豆腐の中にもぐり込むというのは虚構のことなのです」とのクレームがつけられた。そこで吉行は夕刊フジの編集部に頼んで事の真偽を調べてもらい、同編集部は通称「駒方どぜう」と呼ばれる店の主人に尋ねてみた。

熱いナベの中に豆腐とドジョウを入れると、ドジョウが暴れすぎるのでもぐりこまれた豆腐が毀れてしまう。また、ナベの水をしだいに熱くすると、ドジョウがぐったりしてしまうのか、豆腐にもぐりこまない。しかし、賀陽宮が昔その料理を食べたという話を聞いたことがあるし、北陸地方にその料理がある、とも聞いている。そこで考えられることは、まずドジョウをまるごと煮て味をつける。つぎに豆腐に穴をあけてそこへ突っこみ、あらためてナベに入れて味つけする、としか考えられない。

この店主の返事を紹介した上で、吉行は投書の内容が正しいと考えてよいと断を下し、「それにしても、しだいに熱くなってゆくナベの中のドジョウが、あとから入れた豆腐にもぐりこむという話は、眼に浮ぶようによくできている。その後、異説も出てきたが、もう面倒くさい。それは机上の空論と断定しておくことにしよう」とエッセーを結んでいる。

参考文献:吉行淳之介『ダンディな食卓』(角川春樹事務所)

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納豆箸牧山鉄斎

札幌生まれの東直己(1956年〜)は、2001年に発表した『残光』で第54回日本推理作家協会賞を受賞するなど、ハードボイルド作家として活躍している。短編『納豆箸牧山鉄斎』では、納豆箸にまつわる奇想が遺憾なく発揮される。

牧山鉄斎は目覚めた。魂を吹き込まれたのだ。彼は、一膳百円の小豆色の塗り箸である。箸は箸立てに立てられた時に、魂を得て、同時にそれぞれの名と箸族の記憶を受け継ぐのである。箸族の記憶は、箸のためにあるのではない。箸は、人間の視点で世界を認識し、そして人間に仕えるために、この記憶を持つことになっている。箸は、切ないほどの真心をこめて、人間に仕える。

このような世界観、「箸族の記憶」という設定の下、4人から構成される佐藤健一家に“新参者”として加わった牧山鉄斎の悲喜劇が描かれる。4人家族の佐藤家だが、既に各人それぞれに仕える箸が4膳あり、来客用の箸も間に合っており、何のために魂を吹き込まれたのか不安を覚える牧山鉄斎に告げられた真実は、「納豆箸」の勤めであった。箸同様に魂を持つ鞘つきの果物ナイフが、牧山鉄斎の前任者「秀じい」の最期を語る。

佐藤様御食卓では、毎朝“生活協同組合市民生協コープさっぽろ”の特選中粒大豆使用の中粒納豆“おかわり”が供される。この納豆は粘りが強い。また、佐藤健一様は納豆の粘りを好み、大切になさる方である。東海林さだお様の御コラムを読み、最大限の粘りを出すように工夫して、納豆をかき混ぜられる方である。四日前の朝、秀じいは“おかわり”をかき混ぜているさなか、ポキリと折れた。

皆が嫌がり、恥ずかしがる納豆箸という使命を割り当てられた牧山鉄斎の苦悩は、他の箸らとの対話を経て、箸という存在を創造した人間への理解と敬愛の念に導かれるのだった。「今、私は、心から歓喜に包まれて、納豆箸になります」と決意を新たにする牧山鉄斎の姿が大まじめであればあるだけ、おもしろく、やがて悲しい納豆文学である。

参考文献:東直己『ライダー定食』(光文社文庫)

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大豆の輸入概況

農林水産省では毎年、「農林水産物輸出入概況」を公表している。現時点での最新の数値となる2007年の大豆の輸入概況を見ると、数量は416万718トン、金額ベースは1,954億8,108万4,000円。前年と比べると、数量で2.9%増、金額ベースで31.1%増。

大豆1_200902

また、2007年の大豆輸入金額上位3か国を見ると、1位は米国で1,524億3,224万6,000円、2位はカナダで172億8,475万1,000円、3位はブラジルで162億3,411万1,000円。数量では、1位は米国(332万5,323トン)で同じが、ブラジルが36万7,497トン、カナダが30万9,465トンと逆転する。これらの順位は前年から変わりなく、3か国とも大豆の輸入を前年より大幅に伸ばしている。

大豆2_200902

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ぽか

Author:ぽか
通りすがりの夢想家。元(にして最後の)「トーヨー新報」編集人。現在は、一介の編集素浪人?



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「トーヨー新報」は、昭和33年(1958)創刊。大豆加工品(豆腐・油揚げ、納豆、豆乳、湯葉、凍り豆腐、もやし等)、こんにゃく、総菜業界をメイン購読者層に、月3回の旬刊紙「トーヨー新報」や業界関連データブック『豆腐年鑑』を発行。平成25年(2013)12月21日号、第1851号をもって終刊に至る。

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