名代おでん「ひとくち」

「おでんプログラム(4)」を実行しました。
訪ねたのは、大阪市北区西天満の名代おでん
「ひとくち」。場所柄か、大人のムードに“敷居”を警戒。
昭和30年創業の貫禄が、店の佇まいにも表れていて、
実際、電話を入れ損ねていたため、入店してから
満席のカウンターを見て、予約の有無を訊かれた時は
久しぶりに、「やってもぅた!」と嫌な汗をかきましたが。
だけど、安心。2~3階にも座敷が設けられています。
(カウンター前のおでん鍋を眺めていたかったのが
本音のところですが、座敷席もしっぽりと乙なもの)
個室ではなく、2階の階段を上がってすぐの
L字形の簡易カウンター席で、熱燗を飲るのでした。
☆

(どうも、先日、丹波篠山のゴボウに土の匂いを
懐かしんでから、ゴボウと見れば、頼みたくなる)
どて焼きは、味噌の絶妙な甘さに感動。
スジ肉とこんにゃくの串が各1本なのですが、
後から思わず、お代わりしてしまいました。
本題のおでんは、じゃがいも、大根、湯葉、
トマト、つぶ貝から。淡白さが目立つでもなく、
猥雑に走らず、端正な味わいを醸し出す だし。
おでんの具材のトマトとしては、(個人的に)
夏のジュレ仕立てが印象深いのですが、あったかいトマトが普通に美味。
料亭風な造りと裏腹に、ずけずけとものを言う女将(?)に笑かされ、注文を重ね、
熱燗を次々に空けつつ、おでんを口に運ぶ。次回は是非とも、1階カウンター席で!
スポンサーサイト
けむパー

前々から気にしていた燻製バル「けむパー」。
(「第2回 二人の読書会」の開催場所として)
ロケーションとしては、大阪・梅田から
扇町公園の南側(=扇町通)を東進します。
天神橋筋商店街を東へ少し越えた辺り。
阪神高速道路12号守口線の高架下かな。
ちょっとアーシーな界隈ですけれど、
いかにもビニシー店チックな風情が、逆に○。
1階は立ち呑みスペース分しかない?!
ように見えて、スツールがちゃんとあります。
☆

イタリアの赤、プリミティーヴォ IGT を吞み、
スモーク(燻製)のお任せ盛り合わせを試す。
枝豆……燻製ですよ! 竹輪、かまぼこ、
うずら卵、チーズ、明太子、栗、鶏ハム。
しっかり燻ると言うより、素材によっては
さっと香りを潜らせるだけといった物も。
基本はウイスキー樽のチップ。
素材に合わせて、桜材のチップや
泥炭(ピート)も使用しているとか。

この自家製スモークに対して、どう考えても、
ウイスキーが馴染まない訳がありません。
隣のお客さんが美味しそうにお代わりしていた
スモーキー・ハイボールをぼくも注文。
ベースはタリスカーで、燻製胡椒が振り掛かる。
ごくごく吞みつつ、チリ・ビーンズもお腹に入れ。
単品で頼む燻製は枝付きレーズン、芋けんぴ。
レーズンはスモーク香が絶妙にマッチします。
締めのデザートは塩チーズケーキ……
当然、こちらも燻製仕立てなのでした。さっくり、綺麗に、美味しく呑むには良いお店。
編集無用な人々
夕方までの契約仕事を終えると、大阪・梅田から中之島公会堂へ向かった。
同人の定例(ほぼ月例)合評会が19時から開かれる。
時間に余裕があるので、精読できてない個所をなぞるように読む。
2作品で分量はそこそこある。1作は再稿、もう1作は前回提出から完成に至る。
同人の必要な数が揃ったところで、合評が行われたが……。
ひとつは、小説の一次材料といった観が強過ぎて、口を挟むのを控えた。
人によっては、「泣いた」だのと賞賛(?)の言葉も聞こえてきたけれど……
たぶん、ぼくが冷たいのだろう。共感能力やら人の情やらが欠如しているのだろう。
そのくせ、迂闊なことを口に出して、傷つけてはいけないと感じた。
でも、それは同人の合評会で慮るべきことだったか? 何のための集まりだった?
もうひとつの作品の問題点があるとすれば、設定、ゲーム(=バトル)のルールの
開示の手法だけに見えた。少なくとも、それ以外の点で、ぼくは楽観的だった。
が、作者の思い入れが強く、歳月も経ているためか、交換可能ないくつかの符号を
気軽に弄れなくなっているようで、予想外の手詰まり感……作品は作者のものか?
というラディカルな懐疑を忘れてしまっては、どんな言葉も届かなくなる。
確かに、書き手も読み手の一人であることに違いは無い。孤独な読者の一人。
しかし、その一読者に他の読者も全て見えているというのならば、
誰に断ることなく、好きに書いてもよいではないか。見えているのならば、ね。
ぼくの異見も無用どころか、かえって、手枷足枷になろう。ぼくは口を噤んだ。
同人の定例(ほぼ月例)合評会が19時から開かれる。
時間に余裕があるので、精読できてない個所をなぞるように読む。
2作品で分量はそこそこある。1作は再稿、もう1作は前回提出から完成に至る。
同人の必要な数が揃ったところで、合評が行われたが……。
ひとつは、小説の一次材料といった観が強過ぎて、口を挟むのを控えた。
人によっては、「泣いた」だのと賞賛(?)の言葉も聞こえてきたけれど……
たぶん、ぼくが冷たいのだろう。共感能力やら人の情やらが欠如しているのだろう。
そのくせ、迂闊なことを口に出して、傷つけてはいけないと感じた。
でも、それは同人の合評会で慮るべきことだったか? 何のための集まりだった?
もうひとつの作品の問題点があるとすれば、設定、ゲーム(=バトル)のルールの
開示の手法だけに見えた。少なくとも、それ以外の点で、ぼくは楽観的だった。
が、作者の思い入れが強く、歳月も経ているためか、交換可能ないくつかの符号を
気軽に弄れなくなっているようで、予想外の手詰まり感……作品は作者のものか?
というラディカルな懐疑を忘れてしまっては、どんな言葉も届かなくなる。
確かに、書き手も読み手の一人であることに違いは無い。孤独な読者の一人。
しかし、その一読者に他の読者も全て見えているというのならば、
誰に断ることなく、好きに書いてもよいではないか。見えているのならば、ね。
ぼくの異見も無用どころか、かえって、手枷足枷になろう。ぼくは口を噤んだ。
tag : 同人
梅の木餅

「てんま天神梅まつり 大盆梅展」を観るため。
会場となる参集殿には、甘やかな梅の香が漂う。
何年か前から、盆梅だけでなく、和歌山県みなべ町の
瓜渓石(うりだにいし)も鑑賞できるようになった。
南部川の上流で採れる石で、古谷石に負けず劣らず?
イベントの正式名称も「盆梅と盆石展」とされている。
青梅および梅干しの生産量日本一の梅の里、
みなべ町は、瓜渓石の産地でもある。梅と盆石……
だが、しかし、例年のぼくのお楽しみは花より団子、
順路も終盤となる縁側で頂く「梅の木餅」なのです。
あんこを軟らかく包む ふわふわのもち米には、
すり潰された梅干しが密かに混ざり。
滑らかに温かい餅を頬張り、梅干しを摘まみ、昆布茶を頂く至福のひと時。
tag : 年中行事
CCKK

(「本日閉店セール!」のお店ならば、
笑ってスルーしているけれど……)
「東ハト」の「キャラメルコーン」和テイストの
春季フレーバーをひとつ試しに買ってみる。
「黒糖きなこ味」……ネーミングそのまんまの味。
プレス・リリースによれば、きなこは北海道産。
黒糖はイメージ的に九州、南方だから、
日本の北と南が出会ったテイストと考えると、趣深いね。
同時発売の、もうひとつのフレーバーは「練乳あずき味」
……こちらの原料のあずきも北海道(十勝)産。
スズメバチ(再掲含む)
体力が落ち、風邪をひきそうだ。
そんな時に、ぼくはどうするか?
一種の賭けとはなるのだが、ぼくは大汗をかくことにする。
激辛な食べ物を身体の中に取り込んで、新陳代謝を劇的に加速化。
風邪のウイルスを燃焼し、殲滅するのである……裏目に出ると、自殺行為だが。
2月24日(水)正午、大阪駅前第1ビル地下2階の「スズメバチ」でカレーを頂いた。
そんな時に、ぼくはどうするか?
一種の賭けとはなるのだが、ぼくは大汗をかくことにする。
激辛な食べ物を身体の中に取り込んで、新陳代謝を劇的に加速化。
風邪のウイルスを燃焼し、殲滅するのである……裏目に出ると、自殺行為だが。
2月24日(水)正午、大阪駅前第1ビル地下2階の「スズメバチ」でカレーを頂いた。
tag : カレー
風邪の子
週末、夜明け近くまで酔いどれて、体力を落としていたためか?
契約先で、サポートに付いていた新人さんがインフルエンザの潜伏期だったのか?
せっかくの一週間ぶりの完全休日となる2月23日(火)、朝から絶不調。
喉が痛み、鼻が詰まり、派手なくしゃみが出る。体調管理も業務の一環。
困ったから、「小西耳鼻咽喉科」で診察を受け、処方箋を受け取る。
インフルエンザの予防接種を受けていたので、インフルエンザの検査は省く。
「予防接種を受けても、インフルエンザに罹らない訳ではない」と聞かされたけれど。
契約先で、サポートに付いていた新人さんがインフルエンザの潜伏期だったのか?
せっかくの一週間ぶりの完全休日となる2月23日(火)、朝から絶不調。
喉が痛み、鼻が詰まり、派手なくしゃみが出る。体調管理も業務の一環。
困ったから、「小西耳鼻咽喉科」で診察を受け、処方箋を受け取る。
インフルエンザの予防接種を受けていたので、インフルエンザの検査は省く。
「予防接種を受けても、インフルエンザに罹らない訳ではない」と聞かされたけれど。
tag : つぶやき
まるさ屋
2月20日(土)の夜、勉強会(?)の有志と連れ立って、大阪は谷町六丁目、
天ぷらの「まるさ屋」に突入する。谷町筋から空堀商店街を東へ入ってすぐ。
「天ぷら」を標榜するだけあって、豊富な魚介類が売りではある。
ただ、ぼくが目に留めたメニューは、天ぷら屋の麻婆豆腐。
麻婆豆腐の中身が揚げだし豆腐に代わったようで、面白い。
両刀使いのぼくとしては、デザートにおはぎがあるのも心強く、おはぎをアテに呑む。
凶暴極まりないことに、おはぎに生クリームもトッピングしてくれるのだけど、
生クリームを盛ってくれるお店の姐さんが、どこでストップを掛けてくれるのか?
その場限りのチキン・レースを持ちかけて、最後まで居残ってしまった宵である。
天ぷらの「まるさ屋」に突入する。谷町筋から空堀商店街を東へ入ってすぐ。
「天ぷら」を標榜するだけあって、豊富な魚介類が売りではある。
ただ、ぼくが目に留めたメニューは、天ぷら屋の麻婆豆腐。
麻婆豆腐の中身が揚げだし豆腐に代わったようで、面白い。
両刀使いのぼくとしては、デザートにおはぎがあるのも心強く、おはぎをアテに呑む。
凶暴極まりないことに、おはぎに生クリームもトッピングしてくれるのだけど、
生クリームを盛ってくれるお店の姐さんが、どこでストップを掛けてくれるのか?
その場限りのチキン・レースを持ちかけて、最後まで居残ってしまった宵である。
森田屋

大阪・天王寺の「森田屋」へ駆け込んだ。
天王寺公園の前、谷町筋に面した
“旬菜と海鮮”の店に明るい表の日が差し込む。
天王寺の土地勘はあまりないのだけれど、
天満の気さくな角打ちに雰囲気は近い。
昼日中から、気兼ねなく、呑めるよ。
☆
親しみやすい手書きのメニューから、
相方は牡蠣フライ、あん肝などを選ぶ。
ぼくはカウンターごしにぐつぐつ煮える鍋を見て、
独りで「おでんプログラム(4)」を決行するのだった。
まずはじゃがいも、厚揚げ、大根。それに豆腐と竹輪。
☆
ちょっと濃いめのだしが しみ込んだおでんが
熱燗を次から次へ空けさせる。カウンターは満席。
「普段、こんなに忙しくないんやけどなぁ」と笑いながら、
女将が注文をてきぱきと捌いていく。彼女を嫁入り当時から知るという
古株の常連客と、昭和の大阪の世情を語り合いながら、酒を酌み交わす。
地元でもないのに、また、ふらっと訪れ、くだけて呑んだくれたい優良店。
味覚描写
2月20日(土)18時から、大阪市内某所で、有志による小説の勉強会(?)を開く。
20回目となる今回のテーマは、味覚と描写について。
言葉が視覚イメージの表象とされがちな、近代西欧的な言語観~
ひいては小説観から、いかにして、身を引き離せるものなのか?
その取っ掛かりとして、視覚とは異なる他の感覚、嗅覚を抜擢……したつもり。
だけれど、ぼくの問題意識は、やはり伝わりづらいのか、全くの別次元に在るのか?
言葉(による描写)が視覚イメージに囚われる事態に抗い、その手詰まり感を
意識の俎上に載せようと共に試みていたはずなのに、無自覚なのか、鈍感なのか?
視覚イメージの代替品である言葉を羅列して、味覚をめぐる状況を表出しようとする。
“味覚”そのものに言語で迫ろうとする尖鋭さが無い。
食物を取り囲んで、周りで「美味しいね」と言い交わしさえすれば、
あたかも、そこに“美味”が出現するとでもいうように。
そんなことは「食べログ」の記事でも十分じゃないか。
ぼくが欲しいのは味覚の再現でなく、言語による味覚の創出である。
20回目となる今回のテーマは、味覚と描写について。
言葉が視覚イメージの表象とされがちな、近代西欧的な言語観~
ひいては小説観から、いかにして、身を引き離せるものなのか?
その取っ掛かりとして、視覚とは異なる他の感覚、嗅覚を抜擢……したつもり。
だけれど、ぼくの問題意識は、やはり伝わりづらいのか、全くの別次元に在るのか?
言葉(による描写)が視覚イメージに囚われる事態に抗い、その手詰まり感を
意識の俎上に載せようと共に試みていたはずなのに、無自覚なのか、鈍感なのか?
視覚イメージの代替品である言葉を羅列して、味覚をめぐる状況を表出しようとする。
“味覚”そのものに言語で迫ろうとする尖鋭さが無い。
食物を取り囲んで、周りで「美味しいね」と言い交わしさえすれば、
あたかも、そこに“美味”が出現するとでもいうように。
そんなことは「食べログ」の記事でも十分じゃないか。
ぼくが欲しいのは味覚の再現でなく、言語による味覚の創出である。
tag : 同人