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「いちょう並木 No.398」(その2)

いちょう並木_本文 さて、「いちょう並木」2月号の気になる連載。
 本文ページをめくってみましょう。
 いきなり、表紙ページの次、P.3 から
 『豆腐百珍』の紹介が始まります。
 見出しで「高津のあんかけ豆腐ふたたび 
 尋常品から絶品までの六段階
」と謳う。
 当ブログの奇特な読者ならば、ご存じの名著?!
 江戸時代にベストセラーとなった豆腐料理本
 だが、橋爪節也教授は、まず出版元に着目。

江戸時代のグルメと言えば、食通であった作家、池波正太郎を思い出し、『豆腐百珍』も江戸での出版かと思われるかも知れない。(中略)しかし、『豆腐百珍』はれっきとした上方の本、それも食い倒れの大坂で出版された。板元は大坂高麗橋壱丁目の書肆、春星堂こと藤屋善七。著者の「浪華 醒狂道人 何必醇」は、大坂で活躍した篆刻家の曽谷学川(1738~1797、墓所は天王寺区天然寺)とされる。

個人的に、“橋マニア”でもあるぼくとしては、「高麗橋」にも反応しますし、
篆刻家・曽谷 学川(がくせん)の素性にも、気を惹かれるところです。
その辺りは、いずれ追々調べていくとしまして、
橋爪先生の『豆腐百珍』紹介は、「尋常品」「通品」「佳品」「奇品」「妙品」「絶品
――基本となる6段階のランク付けを手堅く解説しています。
その後、本丸となる「高津湯とうふ」を取り上げる流れで、
1ページの中に盛りだくさんのネタを盛り込んで、相変わらず読ませます。
高津」は大阪の地名で、現在の大阪市中央区に位置しますが、
上方落語でいえば、「高津の富」の舞台となる場所ですね。

参考文献:「いちょう並木 2016 2月 No.398」(大阪市教育委員会)
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テーマ : トーヨー新報
ジャンル : 学問・文化・芸術

tag : 豆腐落語

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歌わない詩人、喰えない物書き。
たまに「考える人」、歴史探偵。
フードビジネス・コンサルタント
(自称)。
好きな言葉は「ごちそうさま」。

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