大安寺
「帯解寺」を出ると、JR桜井線で京終(きょうばて)駅へ移動。
……たったの1駅なんですが、待ち時間が長い。
京終駅で下車すると、「大安寺」を目指して西進。
以前、同寺を訪ねた時は、JR奈良駅から とぼとぼ歩いたものでした。
相も変わらず、殺風景な地方都市郊外の景観です。
道路をびゅんびゅんと車が走り、風情の欠けらもなく。
“南都七大寺”の一つなんですが。わが国最初の官寺なんですが。
点在する史跡の一つひとつが、かつての寺域の広大さ、伽藍の壮麗さを物語ります。
反して、今は昔、現在の慎ましやかな大安寺の有り様が、興をそそる面も無くは無く。
いえいえ、感傷に浸ってはいけません。
今回の目的は「天平秘仏・馬頭観音特別開扉」なのですから。
前回の訪問は2009年11月24日、秋口でしたから、「十一面観音特別公開日」。
あの秋には見られなかった馬頭観音ですが、春先には鑑賞できるのでした。
まず「嘶堂」に、天平秘仏の馬頭観音立像を訪ねます。
例によって忿怒相ですが、よくある頭上の馬頭セッティングは無し。
腰に獣皮をまとい、瓔珞(ようらく)や足首には蛇が巻き付いていました。
馬頭観音の儀軌が定まる以前の作例とみられ、同寺の他の天平仏と同じ匂い。
馬が牧草を食むように、諸々の悪を喰らい尽くし、
たくさんの水を一気に飲み干すように私たちの災厄を除く、といわれています。
「讃仰堂(宝物殿)」に入ると、
いつもの天平仏7体がお出迎え。ほっとします。
小学生時代の校舎で、旧友と再会する感覚。
不空羂索観音立像を中心に、脇侍の2体が、
楊柳観音立像と聖観音立像。その横に四天王。
観音様でありながら、馬頭観音が忿怒相なのは
まだわかるのですが、楊柳観音までも忿怒相!
馬頭観音の怒りが伝染ったのかなあ?
右の画像は、境内の手水鉢の縁に居並ぶ だるまたち。
大安寺のおみくじは、だるまみくじなのでした。
……たったの1駅なんですが、待ち時間が長い。
京終駅で下車すると、「大安寺」を目指して西進。
以前、同寺を訪ねた時は、JR奈良駅から とぼとぼ歩いたものでした。
相も変わらず、殺風景な地方都市郊外の景観です。
道路をびゅんびゅんと車が走り、風情の欠けらもなく。
“南都七大寺”の一つなんですが。わが国最初の官寺なんですが。
点在する史跡の一つひとつが、かつての寺域の広大さ、伽藍の壮麗さを物語ります。
反して、今は昔、現在の慎ましやかな大安寺の有り様が、興をそそる面も無くは無く。
いえいえ、感傷に浸ってはいけません。
今回の目的は「天平秘仏・馬頭観音特別開扉」なのですから。
前回の訪問は2009年11月24日、秋口でしたから、「十一面観音特別公開日」。
あの秋には見られなかった馬頭観音ですが、春先には鑑賞できるのでした。
まず「嘶堂」に、天平秘仏の馬頭観音立像を訪ねます。
例によって忿怒相ですが、よくある頭上の馬頭セッティングは無し。
腰に獣皮をまとい、瓔珞(ようらく)や足首には蛇が巻き付いていました。
馬頭観音の儀軌が定まる以前の作例とみられ、同寺の他の天平仏と同じ匂い。
馬が牧草を食むように、諸々の悪を喰らい尽くし、
たくさんの水を一気に飲み干すように私たちの災厄を除く、といわれています。
「讃仰堂(宝物殿)」に入ると、

いつもの天平仏7体がお出迎え。ほっとします。
小学生時代の校舎で、旧友と再会する感覚。
不空羂索観音立像を中心に、脇侍の2体が、
楊柳観音立像と聖観音立像。その横に四天王。
観音様でありながら、馬頭観音が忿怒相なのは
まだわかるのですが、楊柳観音までも忿怒相!
馬頭観音の怒りが伝染ったのかなあ?
右の画像は、境内の手水鉢の縁に居並ぶ だるまたち。
大安寺のおみくじは、だるまみくじなのでした。
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tag : 仏像