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久米仙人肉付像

久米仙人像 4月12日(火)、奈良県の近鉄・橿原神宮前から歩く。
 (「吉野の脳天さん」は首から上の病気に霊験あり)
 この日、目指した「久米寺」は眼病に霊験あらたか。
 久米寺の本尊、薬師如来坐像に祈願したところ、
 聖徳太子の弟、来目皇子の眼病が平癒したそうです。
 はた目には、町中の庶民的なお寺さんのようですが、
 境内から本堂まで見所が満載で、悶絶しそうでした。

 本堂にお話を絞らせてもらいますと、
 まさに、引っ繰り返した おもちゃ箱状態です。
 足の踏み場も無いほどに、お宝(?)だらけ。
 猥雑な雰囲気すら感じられ、堪りません! 

ご本尊となる薬師如来坐像ですが……
正面に鎮座するとはいえ、限られた四角い枠から覗き込むというチラリズム
不思議と大きく思えるのです。妙に生々しく感じられるのです。
まるで、こちら側が覗かれているような 息苦しささえ覚えます。

本堂の裏手に回ると、狭い通路に種々の宝物がぎゅうぎゅうに並んでいます。
その一角に、あの「久米仙人肉付像」も、ひっそりと祀られていました。
まかり間違えば、UMAのミイラ同様、見世物扱いされてしまいそうな いかがわしさ
……素敵です! 東大寺大仏殿建立の際に、仙術をもって大きく貢献した久米仙人
後に、衆生の中風と下の病を取り除くため、本尊・薬師如来に誓願を立てると、
自身の像を彫刻したそうです。その自作像には、己の頭の毛と生歯を植え
肉付の像として、昇天されたそうですが……別な意味で、ぞくぞくとさせられますね。
薄暗い堂内、肉付像の生の歯と髭(=頭髪)を目の当たりにする得難い体験でした。

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テーマ : 仏教・佛教
ジャンル : 学問・文化・芸術

tag : 仏像小説

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歌わない詩人、喰えない物書き。
たまに「考える人」、歴史探偵。
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