All Day Sucker

映画を鑑賞し、昼となく夜となく、呑み、喰らう毎日。
何かが欠けているとすれば、それはぼく自身。
ぼくはどこにもいなかった。ぼくは何者でもなかった。
これまでも、この現在も、これからも……
何かを見たり、聴いたりした記憶を言葉で残せば、
遺跡の引っかき傷のように、誰か、解読してくれる?
誰かが覚えていなければ、何も存在することはない。
記憶を失うことが幸福なように思える深更もあれば、
忘却の甚だしさに呆然とするしかない払暁もある。
心と身体の区別も無くした“ぼく”という場所に、
君が残した痕跡を指先でたどり、解読の末、
まだ自分の中から失われてない言葉を舌先に載せる。
スポンサーサイト
tag : つぶやき