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カミとほとけの姿

カミとほとけの姿 10月14日、「夢二郷土美術館」を出て、「後楽園」へ。
 途上で、「カミとほとけの姿」と書かれたポスター発見。
 「岡山県立博物館」の平成28年度特別展でした。
 副題に「岡山の信仰文化とその背景」とあります。
 神仏習合を絡めたテーマも割とありがちですし、
 神像だけならば、そこまで引き寄せられないのですが、
 仏像とあれば通り過ごす訳にはいかない気がしました。
 時間が余っている訳でもないのに、一期一会。
 岡山の仏像(を含めた宗教美術)にまとめて出逢える
 機会もそうそう無いのではないか、と考えを改め、
 岡山県立美術館に立ち寄ることにしたのでした。
 1~2階の計4室を4章の内容に分けてあるので、
第1章「仏の造形」、第2章「〈神〉像の出現」、
第3章「釈迦と浄土へのあこがれ」、第4章「密教の仏」の順で観て回ります。

わかっていたようで、忘れかけていたのが、日本は八百万の神々の国であり、
仏教の伝来は後世のことでありながら、〈神像〉というフォルムを持てたのは、
仏教伝来とともに仏像という“物”による表現を得た後である、ということ。
神々はいたけれども偶像は無かった国に、三宝が持ち込まれるや、
その仏像に触発されて、神像という形式が新たに生み出されたということです。
奇妙にねじれた因果関係のことを思い浮かべながら、歩を進めていると、
倉敷市の「安養寺」の仏像が数体、陳列されていることに気付きました。
安養寺は元々今回の倉敷行きで、仏像鑑賞のために拝観を企んでいたお寺。
日程上、見送った経緯があるのですが、奇縁というか、奇瑞というか、
たまたま覗いてみた博物館で、安養寺の仏像複数体に出迎えられるとは
……次回、倉敷を訪れた際は、必ずや安養寺にも詣でて、
顔を見覚えた如来立像らとも再会を果たそうと、心中、約したのでした。
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テーマ : 美術館・博物館 展示めぐり。
ジャンル : 学問・文化・芸術

tag : 仏像美術

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歌わない詩人、喰えない物書き。
たまに「考える人」、歴史探偵。
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