上田酒店

大阪・天満から天五中崎通商店街を経て、梅田へ歩く。
夜から九条の「シネ・ヌーヴォ」で映画を観る予定。
日はまだ高く、時間潰しを兼ねて、ちょっと呑もうかと
大阪駅前ビルへ向かいました……昔、D印刷のI 部長に
連れて行ってもらったことなどを懐かしく思い起こして、
駅前第1ビル1階の「上田酒店」へ飛び込んでみます。
庶民派の典型的な“角打ち”で、小柄なお爺ちゃんが
早くも出来上がっていました。瓶ビールの後は冷酒を。
カウンターの前でぐつぐつ煮えているおでんを頂き、
冷や奴も賞味しました。焼き鳥もメニューにありますが、
注文した後で、缶詰を温めた物だったと思い出します。
目の前の冷蔵ケースの中の一品が、おからなのか? ポテト・サラダか?
拘泥しているうちに、店内も混み出してきたようです。
……もう2時間ばかりが経過したかしら? 地下鉄の駅まで足を運んでいると、
淀屋橋の袂で、「夫の下に戻りたい」と女の人の泣き声が聞こえてきました。
突然の徒労感に打ちひしがれ、今夜、映画を観るのはよそうと自分自身に呟いて。
ヤン・シュヴァンクマイエルは観たかったにせよ、その夜ではありませんでした。
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★ 2016年10月に読んだ本 ★
宮沢賢治『銀河鐵道の夜』(青空文庫)……マイ・クラシック。
お兄ちゃんと妹『図でわかる! 妹に教えたい世界のしくみ 境界線編』(笠倉出版社)
太宰治『人間失格』(集英社文庫)……マイ・クラシック。
太宰治『直筆で読む「人間失格」』(集英社新書)
高橋源一郎『非常時のことば』(朝日文庫)
宮沢賢治『烏の北斗七星』(青空文庫)
宮沢賢治『ポラーノの広場』(青空文庫)
井上荒野『だれかの木琴』(幻冬舎文庫)
……映画の方が極めて“小説”的な言い訳に満ちていたという、妙な倒錯感。
親海小夜子が極めて凡庸で、魅力が皆無。美容師の山田海斗らも嫌な感じ。
(おそらく映画はヴィジュアル的に見栄えがしなければ、鑑賞に耐えない訳で)
他方、小説という言語の構成物は、醜いものでも面白く読ませることが可能か。
藤田慎一郎・編『大原美術館』(日本文教出版)
有栖川有栖『46番目の密室』(講談社文庫)
有栖川有栖『ダリの繭』(角川文庫)
小寺賢一『酒場図鑑』(技術評論社)
有栖川有栖『海のある奈良に死す』(角川文庫)
お兄ちゃんと妹『図でわかる! 妹に教えたい世界のしくみ 境界線編』(笠倉出版社)
太宰治『人間失格』(集英社文庫)……マイ・クラシック。
太宰治『直筆で読む「人間失格」』(集英社新書)
高橋源一郎『非常時のことば』(朝日文庫)
宮沢賢治『烏の北斗七星』(青空文庫)
宮沢賢治『ポラーノの広場』(青空文庫)
井上荒野『だれかの木琴』(幻冬舎文庫)
……映画の方が極めて“小説”的な言い訳に満ちていたという、妙な倒錯感。
親海小夜子が極めて凡庸で、魅力が皆無。美容師の山田海斗らも嫌な感じ。
(おそらく映画はヴィジュアル的に見栄えがしなければ、鑑賞に耐えない訳で)
他方、小説という言語の構成物は、醜いものでも面白く読ませることが可能か。
藤田慎一郎・編『大原美術館』(日本文教出版)
有栖川有栖『46番目の密室』(講談社文庫)
有栖川有栖『ダリの繭』(角川文庫)
小寺賢一『酒場図鑑』(技術評論社)
有栖川有栖『海のある奈良に死す』(角川文庫)