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難波津の萬葉歌

今年も「公開講座フェスタ」に行ってきました。
阪神奈大学・研究機関生涯学習ネットHSNネット)が、
生涯学習の機会の継続的な提供のために、
平成10年度から毎年度開催しています。2016年で19回目。
HSNネットは、大阪府・兵庫県・和歌山県の24の大学・研究機関で構成。
ぼくは2014年から参加しており、平日日中にも開講されていること、
1コマの受講料が500円とリーズナブルなことを喜んでいます。
“生涯学習”という触れ込みのために、受講者の大半が高齢者ばかりで、
ちょっとばかり浮いて見えてしまうのが、難と言えば難ですが……。
       ☆
場所は、大阪府新別館南館の8階、大研修室となります。
11月4日(金)13時半から、鈴木利一氏(大阪大谷大学)の「難波津の萬葉歌」。
古代の摂津国は、「難波の御津」と呼ばれた港湾都市でした。
(当時の大坂は、河内湖などが大阪湾とつながり、上町台地が半島状になった地勢)
『万葉集』などに見られる古代難波の姿を探ってみよう――という内容です。
難波宮前期(645~686)と後期(726~793)とに分かれますが、
平城京を除けば、当時のどの奈良の首都よりも長く置かれていた訳で、
『万葉集』の中には、かつての奈良の都を偲ぶ歌がある一方、
新しく開発されゆく難波の都の姿を賛美する歌も見られますよ。

 昔こそ 難波ゐなかと 言はれけめ 今は都引き 都びにけり

また、単に都であっただけでなく、元々が難波津として港でもありますから、
防人や遣唐使の歌にも多々詠み込まれているのですねえ。

 難波津に 装ひ装ひて 今日の日や 出でて罷らむ 見る母なしに
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テーマ : 文学・小説
ジャンル : 小説・文学

tag : 講座短歌

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歌わない詩人、喰えない物書き。
たまに「考える人」、歴史探偵。
フードビジネス・コンサルタント
(自称)。
好きな言葉は「ごちそうさま」。

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