若冲の京都

「若冲の京都 KYOTOの若冲」観賞が目的
でしたが、大規模改修中の真っただ中となり、
仮囲いが美術館の外周に延々と続くためか、
「開館中です」の注意書きが目に入るまで、
落ち着かない気分を抱え込んだままでしたよ。
伊藤若冲の生誕300年記念企画としては、
東京都美術館で春先に開催された「若冲展」の
ラインアップに若干劣る嫌いはありますが、
そもそも、京都という街が若冲の地元なので、目くじら立てて、
あれが無い、これが無いと論う必要も無いでしょう。古都のあちこちに
所蔵されている若冲の作品をぼちぼちと、気分に任せて観て回ればよいのです。
この日、愉しかったのは「象と鯨図屏風」(ぼくの好きな「MIHO MUSEUM」所蔵)、
「髑髏図」、古地図マニアの心くすぐる「石峰寺図」、アブストラクト志向の「橋脚図」、
何遍でも笑える「果蔬涅槃図」……草木国土悉皆成仏ですね。会場も大盛況でした。
参考文献:狩野博幸【監修】 ペン編集部【編】『若冲 その尽きせぬ魅力』(CCCメディアハウス)
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テーマ : 美術館・博物館 展示めぐり。
ジャンル : 学問・文化・芸術
tag : 美術