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若冲補遺

以前の記事で、西陣織友禅染は別な概念であることを強調しました。
しかし、伊藤若冲の用いた技法の一つ、“枡目描き”にかこつけて、
若冲=枡目描き=西陣織であれば、友禅染と無関係という意味にもなりません。
一筋縄でいかない若冲には、枡目描きだけでなく、“裏彩色(うらざいしき)”であったり、
プルシアンブルーのいち早い使用であったり、様々な技法が窺えるのですが、
日本の版画芸術においても、先導的な役割を果たしたといわれているのです。
そのうちの6枚の多色摺り木版画作品「花鳥版画」では、木版をベースに
型紙による合羽摺り霧吹きの併用などが施されており、
それらの技法には友禅染の伝統が活かされていると指摘れています。
やはり、若冲という道は、西陣織、友禅染の双方に通じていたことになりますか。

参考文献:監修/狩野博幸『若冲の世界』(宝島社)

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テーマ : 絵画・美術
ジャンル : 学問・文化・芸術

tag : 美術

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歌わない詩人、喰えない物書き。
たまに「考える人」、歴史探偵。
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