LUCAS CRANACH

ルカス・クラーナハ(父、1472~1553)が
大阪の国立国際美術館にやって来ました。
「五〇〇年後の誘惑」と題された日本初の
大回顧展です。ヴィッテンベルクの宮廷画家、
あるいはアルブレヒト・デューラーと比肩する
ドイツ・ルネサンスの立役者の名作が、
あれも、これもとずらり、立ち並んでいました。
「ルクレティア」「正義の寓意(ユスティティア)」
「不釣合いなカップル」「サムソンとデリラ」「ロトとその娘たち」
「ヘラクレスとオンファレ」「洗礼者聖ヨハネの首を持つサロメ」
「ホロフェルネスの首を持つユディト」……不穏な空気を孕みつつ、冷感症めいた
エロティシズムを発散してくる女性像の数々に迫られ、熱く、冷たく、息を喘がせます。
会期は4月16日までなので、まだ、何度か逢いに行くことが出来るでしょう。
会場で最大の作品、森村泰昌先生の「Mother(JudithⅡ)」には大笑いしましたが。
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テーマ : 美術館・博物館 展示めぐり。
ジャンル : 学問・文化・芸術
tag : 美術