室生寺の橋
女人高野「室生寺」を目指して、バスに揺られて15分ほど。
室生寺前で降車すると、室生寺に向かう参道の左側に
「大野寺」の前を流れていた室生川が、やはり同じく
確認できるのでした。遡っていくと、まずは比較的に地味な
「下の橋」が目に入りますが、そこはスルーして、
道なりに上っていきます。「下の橋」があるのだから、
当然、「上の橋」もあるのだろうと予想してしまいますし、
実際、在るには在るのですが、「上の橋」はその形態から
「太鼓橋」と呼ばれているのでありました。太鼓橋ですから
中央部分が反った形状で、登りやすいように、斜めに
踏み板が打ち付けてあります。拝観した日(3月28日)は
傷んだ朱塗りの欄干を補修している様子も見られましたよ。
太鼓橋を渡れば、室生寺の正門の真正面となります。
通常は正門を潜ることなく、東へ歩を進め、仁王門へ向かいます。
鎧坂を上がり、弥勒堂、金堂を拝観。さらに上がって、
本堂(=灌頂堂)や五輪塔を眺めた後に、もうちょっとだけ上り、
室生寺五重塔がクライマックスとなるイメージでしょうか。
そこから先、御影堂の在る奥の院まで延々と続く石段は、
観光や物見遊山の気分から逸れ、多分に“修行”という言葉が
頭を過(よぎ)るかもしれません。その中ほどに架かる「無明橋」。
雨が降れば、その下を川となって流れるのか? 袂近くには賽の河原も在ります。
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室生寺前で降車すると、室生寺に向かう参道の左側に
「大野寺」の前を流れていた室生川が、やはり同じく
確認できるのでした。遡っていくと、まずは比較的に地味な
「下の橋」が目に入りますが、そこはスルーして、
道なりに上っていきます。「下の橋」があるのだから、
当然、「上の橋」もあるのだろうと予想してしまいますし、
実際、在るには在るのですが、「上の橋」はその形態から
「太鼓橋」と呼ばれているのでありました。太鼓橋ですから
中央部分が反った形状で、登りやすいように、斜めに
踏み板が打ち付けてあります。拝観した日(3月28日)は
傷んだ朱塗りの欄干を補修している様子も見られましたよ。

通常は正門を潜ることなく、東へ歩を進め、仁王門へ向かいます。
鎧坂を上がり、弥勒堂、金堂を拝観。さらに上がって、
本堂(=灌頂堂)や五輪塔を眺めた後に、もうちょっとだけ上り、
室生寺五重塔がクライマックスとなるイメージでしょうか。
そこから先、御影堂の在る奥の院まで延々と続く石段は、
観光や物見遊山の気分から逸れ、多分に“修行”という言葉が
頭を過(よぎ)るかもしれません。その中ほどに架かる「無明橋」。
雨が降れば、その下を川となって流れるのか? 袂近くには賽の河原も在ります。
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★ 2017年3月に読んだ本 ★
坂口安吾『桜の森の満開の下・白痴 他十二篇』(岩波文庫)
……3月の「二人の読書会」テクスト。
表題作はこの季節になると、必ず読み返したくなりますね。
織田作之助『夫婦善哉』『アド・バルーン』(JTBパブリッシング)
……JTB の観光地ガイド本「名作旅訳文庫」。
どういう形態であっても、文学の裾野が広がればよいね。
田辺青蛙『生き屏風』(角川ホラー文庫)
小佐田定雄[編]『青春の上方落語』(NHK出版新書)
石橋春海『ウルトラマン危機一髪からの大逆転スペシャル』(彩図社)
楠見朋彦『塚本邦雄の青春』(ウェッジ)
富岡多惠子『私が書いてきたこと』(編集グループSURE)
……詩から小説へ。小説から詩へ?
松平進『近松に親しむ その時代と人・作品』(和泉書院)
オダサク倶楽部・編『織田作之助の大阪』(平凡社)
田辺聖子『田辺聖子の小倉百人一首』(角川文庫)
……3月の「二人の読書会」テクスト。
表題作はこの季節になると、必ず読み返したくなりますね。
織田作之助『夫婦善哉』『アド・バルーン』(JTBパブリッシング)
……JTB の観光地ガイド本「名作旅訳文庫」。
どういう形態であっても、文学の裾野が広がればよいね。
田辺青蛙『生き屏風』(角川ホラー文庫)
小佐田定雄[編]『青春の上方落語』(NHK出版新書)
石橋春海『ウルトラマン危機一髪からの大逆転スペシャル』(彩図社)
楠見朋彦『塚本邦雄の青春』(ウェッジ)
富岡多惠子『私が書いてきたこと』(編集グループSURE)
……詩から小説へ。小説から詩へ?
松平進『近松に親しむ その時代と人・作品』(和泉書院)
オダサク倶楽部・編『織田作之助の大阪』(平凡社)
田辺聖子『田辺聖子の小倉百人一首』(角川文庫)