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山田正亮の絵画

同人のTさんから頂いていた招待券が1枚あり、2014_04_07__京都国立近代美術館
開催期間が4月9日(日)まででした。いけない、
終わってしまう!と慌てて出掛けた4月7日(金)。
京都国立近代美術館」の4階、コレクション・
ギャラリーで、「山田正亮の絵画」を鑑賞。
同美術館は岡崎公園内に位置し、平安神宮
前ですから、当日、京都市営地下鉄・東西線の
東山駅を下りた時から、観光客で混雑気味で、
修学旅行生らしき団体も非常に目立ちました。

2017_04_07__慶流橋より 山田正亮(1929~2010)の没後6年、初の包括的な
 回顧展となったようです。“包括的”と言うのには
 意味があって、正亮(まさあき)の個々の作品を一つひとつ
 取り上げて見ても、丁寧に制作されてはいるけれども
 ……と、取っ掛かりの無さに途方に暮れる人も
 少なくないかと思われるのですね。特に後期の作品
 ともなれば、インダストリアル・デザインすれすれの
 匿名性、何かしらの工芸品に近い簡素さを示して
 いるものですから。ミニマリズムの果てのように、
 多彩色の水平ストライプを過ぎて、最後には単純な
 色の面にまで行き着いてしまいますが、
 セザンヌの影響大な初期の静物画の
そこかしこに見られた色調が、正亮の体臭のように、生きた証しのように
晩年の「Color」シリーズでも同じく確認できる時、不思議な感動を覚えるでしょう。
描き続ける”ことが“生きる”ことであった正亮は、多くの制作ノートを残しており、
展示されていたページの一部からでも、研究・思索の跡が窺え、彼にとっては
“描く”ことも“考える”ことの一部であったのだなあ、と体感できます。
ぼくは、初期の静物画に頻繁に出てくる砂糖壺のフォルムを愛しますが。
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テーマ : 美術館・博物館 展示めぐり。
ジャンル : 学問・文化・芸術

tag : 美術

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歌わない詩人、喰えない物書き。
たまに「考える人」、歴史探偵。
フードビジネス・コンサルタント
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