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観心寺の秘仏

2017_04_18_観心寺・山門 4月18日(火)、大阪・河内長野市へ向かい、
 「観心寺」を訪ねました。難波から南海電車
 (高野線)に乗り、小吹台行きの南海バスを
 利用します。南海高野線は、高野山へ詣でる
 際によく利用するのですが、観心寺自体が、
 弘法大師が高野山開山のための拠点と
 されていたと知れば、そのアクセス方法も
 理に適ったもののように思われてくる不思議。

今回の拝観は、国宝第5号となる本尊、如意輪観音菩薩に逢うことが目的です。
秘仏ですから年に1回、4月17、18日の両日しか、お会いすることは出来ません。

ぼくは2009年来、2回目の拝観となります。2017_04_18_観心寺・金堂
それでも、戦前までは33年に1度の開帳だった
といいますから、毎年、お会いできる機会が
与えられていることだけでも、非常に有り難い
ことかと存じます。五色幕の翻る金堂に鎮座
する六臂貞観仏は、彩色の保存状態も良く、
その肢体から何から、性別を超え、艶かしくて、
リアルとファンタジーの境界線を軽々と突破する
在り方に唸らされ、だらだらと汗をかかされて
しまいそうな、何とも堪らないブツなのでした。

日本三大如意輪”でも断トツだろうなあ、と思いつつ、前月、「室生寺」では
逢えなかった如意輪観音のことなども思い出し、仏像が煩悩を掻き立ててしまう
構図を独りで面白がります。なお、観心寺は如意輪観音だけの寺という訳でなく、
山門近くに建つ「大楠公」像で知られるように、楠木正成首塚などが在ったり、
開祖には役小角の名が見えたり、一筋縄では行かない懐の深さを持っている模様。
しかし、室生寺でも同様でしたが、山在る所には、必ずと言ってよいほど、役行者
(=役小角)の名が出てきますねえ。さすがに、修験道の開祖だけのことはあります。

参考文献:『魅惑の仏像 如意輪観音―大阪・観心寺』(毎日新聞社)
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テーマ : 仏教・佛教
ジャンル : 学問・文化・芸術

tag : 仏像

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歌わない詩人、喰えない物書き。
たまに「考える人」、歴史探偵。
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