観心寺の星塚

ですが、“星塚”もその一つでしょう。まず、金堂には
木造如意輪観音坐像を中心に、不動明王、愛染明王、
八観音、四天王が祀られていました。その金堂を取り巻く
ようにして7つの星塚が築かれており、7 という数字から
察せられるように、“北斗七星”を表しています。空海(=
弘法大師)が北斗七星を勧請したとされ、北斗七星を
勧請しようとするなんて空海くらいでしょうし、北斗七星を
祀っているのも、ただ観心寺のみとなります。
この「七星如意輪曼荼羅」は順に――
1. 貪狼星(とんろうしょう)、2. 巨門星(こもんしょう)、
3. 禄存星(ろくぞんしょう)、4. 文曲星(もんこくしょう)、
5. 廉貞星(れんじょうしょう)、6. 武曲星(むこくしょう)、7. 破軍星(はぐんしょう) となり、
南の訶梨帝母天まで一巡すれば、その年の厄除けになるといわれています。
大体10分ほどと紹介されていますが、山道では足元の剣呑な場所もあるので、
お気をつけて。星塚にはそれぞれの梵字が刻まれた岩があると後に知りましたが、
赤い囲い板や幟に囲まれた木々(中には枯れ木も)しか見えていなかったのです。
上掲の画像は、山道を下りてきて達する破軍星(=オンバサダカンダム)の塚。
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