結縁の五色線

近鉄・長谷寺駅から約1.5km、徒歩で約20分程度。
ちょうど「ぼたんまつり」のシーズンにも入っており、
参道の途中でも鉢植えの牡丹が艶やかな花を
開かせていました。途中、西国三十三所観音霊場の
番外札所に当たる「法起院」にも、立ち寄っています。
☆
ぼくが最初の「長谷寺」参拝は、2008年1月3日で、
「修正会」の執り行われている時分でした。
昨年2月には「あべのハルカス美術館」で開催の
「長谷寺の名宝と十一面観音の信仰」展を鑑賞し、
再び訪れなければ……と思いつつ、延び延びになり、
今年の桜も散り、牡丹が咲き初める季節を迎えました。
☆
「清浄院」跡地に建つ「宗宝蔵」では、天王寺で

見た「銅板法華説相図(千仏多宝仏塔)」を
見出し、登廊を上がった先の本堂では、例の
“裏観音”や、「難陀龍王立像」と「雨宝童子
立像」の両脇侍とも再会を果たしましたよ。
そうして、忘れてはならない本尊の「十一面
観世音菩薩」(光背を含めれば12m13cm)
とも対面。特別拝観となりまして、五色線を
手首につけると、本堂内陣に入り込んで、
十一面観音のおみ足に直接、すりすりと
触れることが出来、その周囲をぐるりと仰ぎながら、観て回りました。
全国に多々散らばった“長谷観音”の根本像、プロトタイプですもの。
さぞかし、大勢の人々に素晴らしい縁を結んでくれることでしょう。
ぼく自身は、優美なブツに直に触れられるだけで、望外の悦びですけれども。
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tag : 仏像