七條大橋と七條橋

国立博物館」や「三十三間堂」を訪れる際、
何の気無しに渡っていたのが、鴨川に架かる
「七条大橋」でした。5連の鉄筋コンクリート・
アーチ橋で全長82m、幅員18m。鴨川の橋の
中では最古となり、明治44年(1911)11月に
着工、大正2年(1913)4月の竣工。明治期の
意匠を現代に伝え、2008年、土木学会から
「選奨土木遺産」にも認定されています。
距離を置いて眺めれば、なるほど!と感服。
ただ、実際に歩いて渡る分には、橋よりも東山や鴨川に目を奪われてしまいがち。
七条大橋から七条通をさらに西へ進むと、

「七条橋」が高瀬川に架かっているのが
わかります。森鴎外の『高瀬舟』などで
知られる高瀬川ですが、歴史に興味・関心を
持たなければ、街中を流れる用水路として
見過ごしてしまいそうな勢いです。
江戸時代初期(1611)、角倉了以らの
開削による運河、高瀬川の水運の廃止が
大正9年(1920)なので、七条橋はそれ以降の
建設になるかと思われます。委細は調査中。
スポンサーサイト