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折々の大豆(1)

加藤英彦
枝豆の豆みっしりと太りいてその夜怒りのごとき一皿
       ☆
『角川 短歌 3月号 2017』(角川文化振興財団)から、枝豆の歌。
「母の昭和」と名付けられた12首中の1首。
前号に題詠「昭和の音」が掲載されていたので、
その関連作品かと勘繰ってしまいそうです……。
“豆”という文字の連打が、莢の中、ぱんぱんに詰まった豆の様を想起させます。
充溢する枝豆の莢に、それを持ち運んできた指の太さまで重ね合わせ、
卓上に置かれた際の衝撃(「ごとき」の音感が効いています)、対して
動悸を鎮めようとする心の傾きまで思い描いてしまいそうになりますが、
「その夜」に何があったことやら、非常に気に掛かるところです。
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テーマ : 短歌
ジャンル : 小説・文学

tag : 大豆枝豆短歌

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歌わない詩人、喰えない物書き。
たまに「考える人」、歴史探偵。
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