リアル阿弥陀来迎図

6月2日(金)、兵庫県・小野市に在る極楽山2017_06_01_浄土堂
浄土寺」を訪ねました。電車で行くと、意外に
大変。中国方面から向かうにせよ、JR加古川線
・粟生から神戸電鉄に乗り換えるより、神戸まで
新快速で出て、神戸電鉄に乗り換えるのと
あまり変わらないような気も……電鉄小野駅で
下車。浄土寺行きのバスも本数が極めて少なく、
要注意。そこまでして訪れる価値も大有り! 
国宝となる「浄土堂(=阿弥陀堂)」に、やはり
国宝の「木造阿弥陀如来及両脇侍立像」が
鎮座しているのですね。阿弥陀如来(5.3m)、観音・勢至菩薩(各3.7m)がすっくと
眼前に立ち上がる様は壮観です。快慶の傑作です。雲形の台座に乗っていますが、
堂宇の屋根裏まで伸び上がっている像は、安定のために阿弥陀堂の床下で特殊な
組み込み方が施されています。というのは、先日の「奈良国立博物館特別展
しっかりと予習していたのでした。浄土堂を建てたのは、俊乗房重源となります。
       ☆
桁行き3間、梁間3間、単層、屋根は宝形造り、本瓦葺きの浄土堂は、現存する物
として、奈良の「東大寺南大門と並んで、天竺様大仏様)を代表する建築です。
外から見る限り、何か、平べったい建物だなあ、といった印象ですが、一歩、足を
踏み入れると、朱色の柱に白壁、(天井を張っていない)化粧屋根裏も朱と白の
コントラストの中、中央に黄金の阿弥陀三尊像が立ち聳えている訳です。うわぁ! 
二重、三重に連なる虹梁肘木も力強いアクセントを加えています。特筆すべきは
阿弥陀三尊の背面が西方に当たること。堂宇の西面は蔀戸(しとみど)仕様で、
西日が存分に射し込めるように設計されています。つまり、日没に際して、西日
(床からの反射光も含めて)を浴びた阿弥陀三尊像が、西方極楽浄土から迎えに
来る――リアル阿弥陀来迎図が出現してしまうのです。畏るべし、重源! 
もっとも、拝観時間が17時まで(10月~3月末は16時まで)なので、実際の日没に
居合わせるのは難しいと思われます。それでも、一旦、拝観した後、浄土寺前の
喫茶「きらら」で珈琲を飲むと、17時前に再び、阿弥陀堂を訪ねていったものです。

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テーマ : 仏教・佛教
ジャンル : 学問・文化・芸術

tag : 仏像 建築

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Author:ぽか
通りすがりの夢想家。元(にして最後の)「トーヨー新報」編集人。現在は、一介の編集素浪人?



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「トーヨー新報」は、昭和33年(1958)創刊。大豆加工品(豆腐・油揚げ、納豆、豆乳、湯葉、凍り豆腐、もやし等)、こんにゃく、総菜業界をメイン購読者層に、月3回の旬刊紙「トーヨー新報」や業界関連データブック『豆腐年鑑』を発行。平成25年(2013)12月21日号、第1851号をもって終刊に至る。

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