「南都銀行」の羊

目が留まりました。建物自体も立派な近代建築では
ないですか。これは何かあるはずと思い、画像だけ
撮って、後日調べてみたのです。この「南都銀行
本店」は、「旧六十八銀行奈良支店」といいます。
鉄筋コンクリート造り3階建て、地下1階。外壁には
花崗岩(岡山産)と褐色煉瓦を使用。設計・監理は
長野宇平治です……か。辰野金吾の弟子ですね。
もしや、村野藤吾が絡んでいるのではないか?と
変な期待を持ってしまったのですけれども。しかし、
大阪の「中之島公会堂」を実施設計した辰野の
弟子の作品と見れば、やはり、親しみを覚えます。
問題のイオニア式円柱に施された“羊”については、長野と懇意だった
東京美術学校の水谷鉄也教授の作品らしいですが、何故、羊?
「古代ヨーロッパにおいて民に多くの富をもたらした家畜を 金融機関のシンボル
として採用したのではないかという説」は後付け臭くて、今ひとつな気がします。
参考記事:南都銀行本店 ~旧六十八銀行奈良支店~
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