ヴァン クリーフ&アーペル

「技を極める ヴァン クリーフ&アーペル
ハイジュエリーと日本の工芸」を鑑賞しました。
やはり、女性の来場者が多かったですねえ。
「グレース・ケリー展」以来のアウェイ感です。
精巧な手仕事は好きなのですが、それは自分で弄るか、
着けるなり、使うなり、実用の場に身を置くことが前提の
品々ですから、ふとした瞬間に疎外感を覚えることが
しばしばでした。ハイジュエリーには縁が無いなあ。
各制作工程の職人の“技”を紹介する映像には、
目が釘付けになってしまいましたけれども。貴石を
支える爪が表に無い「ミステリー・セッティング」は
精妙巧緻なパズルのようで、興奮させられました。
展覧会全体では、ジャポニズム仕様のヴァン クリーフの作品と、日本の工芸品との
渾然一体感が逆に紛らわしくて、「日本の工芸」は日本の工芸で素晴らしいのだから、
抱き合わせで売り込む必要もないのではないかな? と引っ掛かるところが多少。
15時過ぎに美術館入りしたこともあり、4階のコレクション・ギャラリーで催されていた
「戦後ドイツの映画ポスター」展には足を運べませんでした。これもひとつの(無)縁。
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テーマ : 美術館・博物館 展示めぐり。
ジャンル : 学問・文化・芸術
tag : 美術