時代を語ろう

6月9日(金)、「中之島フェスティバルタワー」へ向かいました。
目的は、「朝日カルチャーセンター」中之島教室の開催する
内田樹×高橋源一郎 いま 時代を語ろう in 大阪」の聴講。
18階の5・6教室を使用する予定が、申し込み多数のため、
12階「アサコムホール」に会場変更。開講は19時からですが、
17時半から入場整理券を受け取りに行く必要がありました。
列に並んで整理券を得ると、地下の「HUB」でモヒートを呑み、開場待ち。
       ☆
酷い腰痛に悩まされている高橋源一郎先生が口火を切って、昨今の
怪しい法整備などをやんわりと当て擦り。基本、オプティミスティックなので、
体制からの検閲はどうとでも抜け道はあるとして、危惧されるのは
民間での相互監視システム(自警団等を含む)への流れの方で、ぼくも同感。
ルサンチマンをこじらせたかのように、ただ相手の揚げ足を取ることに終始する
ぎすぎすした関係性が目立ちますもの。“論破”の一手段としてのみ、
ディベートが用いられることがおかしいと内田樹さんが述べておられ、
お互いの立場や思想を退けるのでなく、引き立て合える対話の場があれば、と。
       ☆
基調は、加藤典洋の“敗戦後”論を軸にして、現代日本の見取り図を描く流れ。
1945年、第二次世界大戦での敗北を機に、対米従属を強いられた日本。
(国際法上、イタリアは戦勝国、フランスは敗戦国という指摘は面白かったです)
しかし米国の温情を得ると、エコノミック・アニマルと化して、高度経済成長期の
大躍進を果たし、お金で国家主権を買い戻さんばかりの勢い……だったのが、
バブル崩壊。相変わらず、国家安全保障理事会の常任理事国にもなれず、
アジアの近隣諸国からの信頼も得られていない格好が続くとなれば、
現在の日本には政治的目標が無い、との問題点が指摘されました。
       ☆
その経緯で、敗戦国の思想家らのトラウマにも触れられ、
物言いがストレートでなくなる、敗戦/占領という現実を隠蔽しようとし、
世代を経てはその記憶自体が抹消されるような事態を招いてしまう、と。
(逆に、良い点を挙げますと「負けた人は優しい」となります。
敗北を知る者は、他の人らの痛みに敏感になれる……はずなのです)
現在は、その「敗戦後」が終わろうとしている混迷の時代で、
次の「ポスト敗戦後」に向けてのヘゲモニー争いをしている状態と見ます。
       ☆
では、次の時代を見据える意味で、大切なことは何か?と言えば、
 ● 敗戦/占領という事実をきちんと考えること
 ● “根源”に戻ってみること
との2点にまとめられました。天皇制も絡んできますし、
その“根源”が大問題なのですけれども。いわゆる「戦後民主主義」とは
異なってくるにせよ、一部の識者が主張するように、明治に帰れとも言えず。
大日本帝国憲法下の天皇制なんぞ、高々1世紀にも満たない異例であって、
民俗学的な視点から見れば、およそ2000年に及ぶスパンを視野に収めない
議論は、いずれも片腹痛いものになるでしょう。高橋先生は天皇の本義として
祈る”ことを示唆され、ぼくとしては、釈迢空を思い浮かべるのでありました。

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ぽか

Author:ぽか
通りすがりの夢想家。元(にして最後の)「トーヨー新報」編集人。現在は、一介の編集素浪人?



豆腐業界唯一の全国版専門紙
「トーヨー新報」は、昭和33年(1958)創刊。大豆加工品(豆腐・油揚げ、納豆、豆乳、湯葉、凍り豆腐、もやし等)、こんにゃく、総菜業界をメイン購読者層に、月3回の旬刊紙「トーヨー新報」や業界関連データブック『豆腐年鑑』を発行。平成25年(2013)12月21日号、第1851号をもって終刊に至る。

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