★ 2017年7月に読んだ本 ★

『西洋絵画の巨匠 ボス』(小学館)……「ベルギー奇想の系譜展」にて購入。
カズオ・イシグロ『わたしを離さないで』(ハヤカワepi文庫)
 ……「二人の読書会」テクスト。この世には存在しない楽曲が気になっています。
『角川 短歌 6月号 2017』(角川文化振興財団)……「いまこそ空穂」特集。
 今年は窪田空穂の生誕140年・没後50年、らしいです。
『器の教科書』(宝島社)……監修は森孝一。
三島由紀夫『仮面の告白』(新潮文庫)……マイ・クラシック。
中里介山『大菩薩峠 鈴慕の巻』(青空文庫)
三島由紀夫『女神』(新潮文庫)
カズオ・イシグロ『日の名残り』(ハヤカワepi文庫)
カズオ・イシグロ『浮世の画家』(ハヤカワepi文庫)
三島由紀夫『近代能楽集』(新潮文庫)……小説はたまに、どうよ?という出来
 (暴走しちゃった時の鈴木清順の映画みたいな印象)の時もありますが、
 三島の脚本は、素直に凄え!です。巧緻な構成にただ、ただ唸らされます。
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テーマ : 読書記録
ジャンル : 小説・文学

Rise & Fall

 過去のブログやSNSで推しまくってきたにも
 かかわらず、2017年を過ぎてなお、ぼくの
 心の中の名曲の地位は揺るぎそうにない
 Craig David の「Rise & Fall」(2003)。
 Sting と仲良く唄っている情景からして、
 心を洗われます。サンプリング・ネタやら
 インスパイア云々やら、元々の楽曲の版権を
持つ遺族らと繰り広げられる不毛な法廷闘争に、辟易させられることも多い世の中。
新旧ミュージシャンがお互い、リスペクトし合える関係性に越したことはないですもの。
オリジナル曲は、スティング「Shape of My Heart」。リュック・ベッソン監督の
映画 『レオン』(1994)のエンディング・テーマ曲でありました……。

テーマ : Soul, R&B, Funk
ジャンル : 音楽

tag : 黒い音 映画

LION HEART

物自体に意味は無いと知っている。
ただ、フェティシズム(呪物崇拝)の範疇でのみ、
諸手を挙げて、頭を垂れて受け容れよう。
ブランド信仰に最も遠い位置に立っているつもりが、
ライオンハート」(since 1996)のブレスレットを着けていた。
スタイリスト・石黒亮一氏とのコラボレーション。
マットな質感の黒曜石Obsidian)にシルバー仕上げの真鍮、
中に1個だけ、ターコイズが混じっている仕様。
が、ちぎれる。何の意図も無く、作為も無かったと信じる。
嘆きはしない。責めはしない。悔やみもしない。
或る日、また、別なブレスレットが現れる。
オブシディアンではなく、Onyx黒瑪瑙)だった。
第35代・米国大統領のF・ケネディのコイン付き。
"A man may die, nations may rise and fall, but an idea lives on."

テーマ : つぶやき
ジャンル : 日記

tag : つぶやき

Never Let Me Go

7月の「二人の読書会」のテクストは、カズオ・イシグロ『わたしを離さないで』
べたですよねえ。しかし、高尚で難解な文学理論をひねくり回す読書会でもなく、
これでいいのです。基本に徹して、素の心で読んでみることが始まりですから。
課題図書だけでなく、カズオ・イシグロの他の代表作なども、これを機にまとめて
固め読みしているところですが……今回の選定理由は、映画化されたからでなく、
ましてや、TVドラマ化されている作品ということにもなく、高橋源一郎先生の
お話「いま 時代を語ろう in 大阪」の中で取り上げられたことが大きいでしょう。
実際は、高橋先生の意見というより、加藤典洋の“敗戦後”論の孫引きのような
形ではありますけれども。『わたしを離さないで』の語り手、キャシー・Hを含めて、
主立った登場人物は、ヘールシャムHailsham)で生まれ育っているのですが、
このヘールシャムは、××××の際の“提供者”を育成する施設なのですね。
そこで、予め未来に制限の加えられた過酷な現実に対して、いずれの提供者らも
極めて従順で、諦観をもって迎え入れている心的態度は何なのか?と。
何故、彼らはそこで、反抗・抵抗したり、闘ったりしようとしないのだろう?と。
加藤の指摘は、ヘールシャム(Hailsham)=広島Hiroshima)であることです。
つまり、大人しい羊のように、所与の現実を盲目的に受け容れてしまう提供者に、
敗戦後の日本人像を重ね合わせて見ている訳です。目には入っているけれども、
しっかり見ていない。わかっているとうそぶいても、本当には理解できていない、と。
よく陥る過ちの一つではあるのですが、考えることを身体的行為と全くの別物と
見なしてはいけません。筋肉同様、脳にも、或る程度の負荷を掛けないことには
本当に“考える”ことは無理なのです。言葉のシャッフル、ルーティン・ワークで
耳に馴染みの良い配列を選り出すだけで、「考えている」と言うのは片腹痛くて……
閑話休題。語りの中、現在時に回想を滑り込ませるスムーズな手管に舌を巻きます。

参考文献:カズオ・イシグロ『わたしを離さないで』(ハヤカワepi文庫)

テーマ : 読書記録
ジャンル : 小説・文学

tag : 小説

ちぎれた輪

大阪・なんばの「ジュンク堂」千日前店を久しぶりに訪ねたらば、無くなっていました。
2016年3月21日に閉店した模様。代わりに入ったのが「ドン・キホーテ」千日前店
こちらは2016年7月27日にオープンしたようです。ビル自体は変わりませんから、
化粧室の位置は同じ……ですが、書店とディスカウント店では客層が異なるからか、
どことなく、薄汚れた感じを受けました。ぷらぷらと東へ向かって歩を進めます。
大阪の台所、黒門市場を偵察。以前には無い、市場の店でそのまま飲食を提供する
新業態が目を引きました。バル文化を“市場”という器で咀嚼したら、そうなりますか。
ぼくの近所、天満では、市場と飲食店が分化してしまう傾向が強いので、黒門市場の
肉や魚介類を売り捌く同店内で、呑み喰いさせるという在り方の方が正道に見えます。
この日は19時から「高津神社」で開催される「落語ゼミ」を聴きに行く予定でしたが、
開場18時半まで1時間くらいあるしと、リーズナブルでアテも豊富な居酒屋「」で
待機。ガリガリ君酎ハイや「南都諸白」などを呑むうちに、落語会へ行く頃合いを
逃し、腹もはち切れんばかりの有り様。2週連続で、桂佐ん吉さんの噺を聴くはずが
……形ある物はいずれ無くなります。この夜、大切なブレスレットがちぎれてしまい、
どうせ奪われるものならば、最初から与えねばよいものを、などと地下鉄の線路を
眺め遣りながらの想いに沈むも、気持ちさえ切れなければ続けていける。もう少し、
あと少しだけ頑張ってみよう、と夜の熱気の中……だけど、独りでは駄目なのです。

テーマ : つぶやき
ジャンル : 日記

tag : つぶやき 落語 呑む

金吾、金吾!

神戸市営地下鉄・海岸線、みなと元町2017_07_24_旧第一銀行神戸支店・外壁
西側の1番出入り口は、何とも素晴らしい! 
赤煉瓦と白い石(花崗岩?)の組み合わせが
素敵な「辰野式」の典型ですよねえ。
大阪市中央公会堂(=中之島公会堂)を
実施設計した辰野金吾自身の設計。本来は
明治41年(1908)竣工の「旧第一銀行
神戸支店
」の建物でしたが、戦災、さらには
阪神・淡路大震災により、激甚な被害を被り、
それでもなお、2面の外壁だけは保存・修復。
地下鉄駅の出入り口に流用することで、貴重な近代建築の姿を現在につなぎます。
神戸市は旧い物を大事にして利用するのが上手だなあ、と実に羨ましいです。
京都文化博物館も辰野式ですが、コンパクトな分、みなと元町の方が旨みに凝縮感。

参考記事:大林組旧神戸支店

テーマ : 建築
ジャンル : 学問・文化・芸術

tag : 近代建築

神戸ポートタワー

2017_07_24_神戸ポートタワー 個人的な印象なのですが、大阪という街がキタやミナミ
 など、いくつかの拠点に分散しているのに対して、
 神戸という街は、海岸沿いに発展している脊椎を強く
 感じさせます。その脊椎のどの辺りにいるのかな? と
 思う時、目が追い求めている「神戸ポートタワー」は
 神戸港・中突堤に建っています。しかし、子供の時から
 間近を通り過ぎて行くだけ?! 展望台へ実際に昇るのは
 もしかすると、今回(7月24日)が初めてかもしれません。
 昭和38年(1963)に建設された世界初のパイプ構造の
 建造物となる 別称「鉄塔の美女」の高さは108m。
 階数の数え方が難しくて、地上は1~3階まで。
 展望エレベーター乗り場が2階、降り場が3階です。
 LED照明の設けられた部分(鼓状の外観の凹部)から
上に当たる展望室が1~5階まで。エレベーターは展望4Fで停まり、後は螺旋階段を
昇り降りして、お好みのパノラマを堪能すればよいのです。下りのエレベーターには
展望4、3、1Fから乗れるようでした。本当は、港や神戸市街地の“生活”の明かりに
目を遣りたいところですが、神戸ハーバーランドの観覧車や「ノートルダム神戸」の
ヴェルサイユ宮殿の噴水」ショーなど、人工的なイルミネーションに目を奪われて。
やれんなぁと嘆じつつ、ハーバーランド「umie」のブラジル料理「ブラジリアーノ」に
足を運びました。次々と攻めてくるシュラスコを喰らいつつ、カイピリーニャを呑んで
いたところ、胃腸の調子が今ひとつか、一人前程度で遠慮させていただきました。
次回はリベンジを!と思う半面、ブラジル料理店では、サンバを踊りたいよね、とも。

テーマ : 建築
ジャンル : 学問・文化・芸術

tag : 建物 呑む

神戸市役所

学生の頃、「伊丹空港」至近に暮らしていて、2017_07_25_神戸市役所から北側
夕方から機内食の洗浄のアルバイトに就いて
いました。その工場で知り合った友人、そう
呼ぶのも失礼なくらい年の離れたFさんが
神戸住まいで、休日に神戸案内してくれた
ことがあります。その際、連れて行ってもらった
場所が、神戸市役所(1号館)でしたよ。
1号館の竣工は平成元年(1989)8月31日
ですから、それ以降のことですね。ちなみに
1号館の北側に連絡路でつながる2号館が、
旧本庁舎。元々8階建てでしたが、阪神・淡路大震災(1995)で6階部分が崩壊、
現在は5階建てです。本題、と申しますか、市庁舎1号館は地上30階、地下3階。
その24階展望ロビーとして無料で一般開放されています。展望ロビーに
上がったことがあるという記憶だけが残り、その時、目にした記憶は非常に曖昧。
7月25日(火)、神戸の空は生憎の曇り模様。本当に梅雨は明けているのか? 
との疑問を突き付けられる蒸し暑さに、ぐったりさせられつつ、神戸市役所24階から
北側の市街地や山並み、南側の港などを一望しました。夜景はまたいつかの機会に。
同フロアの東側にはカフェ「コンフォート」、西側には韓国料理「百済」が入っています。
この日は「百済」で昼食を取りました。お酢をたっぷり効かせて、水冷麺を頂きました。

テーマ : 建築
ジャンル : 学問・文化・芸術

tag : 建物

葡萄舎

2017_07_24_「葡萄舎」 神戸市の「隈病院」で診察を終えたのが、
 7月24日(月)の正午過ぎ。ぷらぷらと
 元町商店街を東進しては、ランチのお店を
 探しますが、今回は南京町(中華街)をパス。
 前々から、シュニッツェルの気分でお腹が
 出来上がっていたのです。訪問したウィーン
 料理「Stadt Heurige 葡萄舎(ぶどうや)」は
 小体ながらも、しっかりとして、落ち着ける
 場所(2階にもテーブル席があるそうです)。
 ウィーンの田舎のホイリゲ(=居酒屋)を
イメージさせようという店側の雰囲気作りは伝わってきます。周辺環境が少々残念。
シュニッツェル・ランチ(1,550円)は、ブレッツェンを含む前菜の盛り合わせに、
スープ、パン、シュニッツェル、珈琲にデザート。メインはウィーナー・シュニッツェル
(仔牛ヘレ肉)でなく、シュワ・シュニッツエル(塩漬け豚肉のカツレツ)です。
「豚」って、ドイツ語で「das Schwein」だったなあ……と学生時代の追憶に耽り、
レモンを絞ってさっぱりと頂くお肉は、胃に優しく、何枚でも食べれそうな気もします。
ワインの銘柄は覚えていませんが、好みだけお店の人に告げ、選んでもらいました。

テーマ : ご当地グルメ
ジャンル : グルメ

tag : 呑む

大阪せともの祭

大阪市中央区に在る「坐摩(いかすり)神社」――2017_07_21_万歳楽
正式名称は、大阪人でも読むのが難しいのか、
「ざま神社」と読み、「ざまさん」と呼び慣わしたり
しています。入り口の鳥居は“三ツ鳥居”。その
坐摩神社の夏祭と、末社である「火防(ひぶせ)
陶器神社」の“せともの祭”を併せた「大阪
せともの祭
」は大阪市指定無形民俗文化財で、
今年は7月21日(金)~23日(日)の期間、開催
されました。境内では陶器の端物や見本品を
提供する市が立ちます。派手さはありませんが、
しっとりとした風情で、地元に密着した良いお祭りです。
       ☆
2017_07_21_大阪せともの祭 三ツ鳥居を入ってすぐ両脇の狛犬、陶器神社の
 灯籠などが、いずれも焼き物であることに感心。
 平成3年7月23日に奉納された陶器人形「舞楽
 万歳楽
(=上画像)に加えて、今回からは新しい
 陶器人形「藤娘」もお披露目されています。
 近頃、焼き物の勉強をしていたお陰なのか、
 主立った種類(産地)は自分で見分けられて
 楽しかったです。スタンプ・ラリーに参加した
 後は、フランクフルトや白玉ぜんざいを摘まみ、
 生ビールや白ワインを呑みました。BGM には
石川県輪島市の祭り太鼓。勇壮にしてユーモラス。お祭り気分をもり立てました。
坐摩神社は、かつて桂文治(初代)が寄席を開いた地であるという縁から、
境内に「上方落語寄席発祥の地」顕彰記念石碑が建立されているのですが、
落語つながりという意識も無く、佐ん吉さんの落語会の会場へ向かう夏の夕暮れ。

参考文献:『器の教科書 完全版』(宝島社)

テーマ : 神社仏閣
ジャンル : 学問・文化・芸術

tag : 年中行事 陶磁器 呑む 落語

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ぽか

Author:ぽか
通りすがりの夢想家。元(にして最後の)「トーヨー新報」編集人。現在は、一介の編集素浪人?



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「トーヨー新報」は、昭和33年(1958)創刊。大豆加工品(豆腐・油揚げ、納豆、豆乳、湯葉、凍り豆腐、もやし等)、こんにゃく、総菜業界をメイン購読者層に、月3回の旬刊紙「トーヨー新報」や業界関連データブック『豆腐年鑑』を発行。平成25年(2013)12月21日号、第1851号をもって終刊に至る。

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