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狂斎 ⇒ 暁斎

台風3号が来ているだの、過ぎ去ったのだの、気にも2017_07_04_河鍋暁斎
留めず、7月4日(火)、JR京都線・新快速電車で京都へ。
駅舎に直結している「ジェイアール京都伊勢丹」7階に
上がります。「美術館『えき』KYOTO」は、ぼくが京都で
働いていた時代から、お気に入りのスポットなのでした。
大阪市の「あべのハルカス美術館」と同じくらいか、
もっとコンパクトな印象でして、日常の中の美術シーン
といった普段使いが可能ですが、「これぞ暁斎!」と
銘打たれ、英国在住のイスラエル・ゴールドマン氏の
コレクションが一挙公開されていました。自らを“画鬼”と
称した河鍋暁斎(1831~1889)――「暁斎」の読みは
きょうさい」。元々「狂斎」でしたが、筆禍事件を経て、
表記を改めたもの――の作品でも、季節柄、百鬼夜行図
等がメインになるかと思いきや、肉筆画、版画、絵日記など、バラエティに富む展開。
鴉・猫・蛙などの動物画に始まり、鍾馗・七福神・達磨・閻魔大王などの神仏諸々、
風刺画が有れば春画も有りで、馬鹿負けする楽しさに、笑いが漏れてしまいます。
       ☆
帰りに買い求めたポスト・カードは5枚ほど。ゴールドマン氏の収集の嚆矢となった
象とたぬき」、五代目尾上菊五郎から依頼を受けたという「幽霊図」、龍と龍に乗る
観音菩薩の筆致のコントラストが素晴らしい「龍頭観音」、打掛に描かれた地獄図が
えも言われぬ「地獄太夫と一休」2種。「幽霊図」と「地獄太夫と一休」の1枚は大判。
なお、近代建築史上の特記事項として、辰野金吾をはじめ創成期の日本人建築家を
育成したジョサイア・コンドル(1852~1920)が、暁斎に師事して日本画を学んでいた
という事実に仰天。暁斎の年譜を目で追っていて、コンドルの名が登場するとは……。

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テーマ : 美術館・博物館 展示めぐり。
ジャンル : 学問・文化・芸術

tag : 美術近代建築

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歌わない詩人、喰えない物書き。
たまに「考える人」、歴史探偵。
フードビジネス・コンサルタント
(自称)。
好きな言葉は「ごちそうさま」。

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