ピースおおさか

平和センター」の愛称が「ピースおおさか」。
戦争と平和に関する資料の展示を専門に行う
施設ですが、下手なお化け屋敷より怖過ぎる
スポットとして昔から有名でした。大阪城公園の
南隅で息を潜める甲殻獣といった概観を持ち、
設計は、公開建築設計コンペを勝ち抜いた
「シーラカンス」です。以前は、虚偽展示が
放置されたままであったり、きな臭い側面も
目立ちましたが、現在は大阪空襲をメインに据えて、随分と
こざっぱりとした印象です。2015年4月のリニューアル前に訪れた
ぼくの記憶(2007年9月1日)の中では、もっと、おどろおどろしい場所でしたよ。
大阪に落とされた1t 爆弾、焼夷弾の模型などの存在感は健在ですけれども。
昭和19年(1944)12月から終戦前日の8月14日まで、大阪は50回以上の空襲に
見舞われました。100機以上の爆撃機による襲来が「大空襲」と呼ばれており、
“大阪大空襲”は計8回を数えます。現在、ピースおおさかでは、特別展
「体験者が見た大阪空襲―空襲体験画が語るもの―」も開催中ですが、
体験者が表現したい意図を明後日に超えるが如く、生々しく描かれた体験画は、
シュールであったり、メルヘンチックであったり、異様にコミカルであったり……
なまじっか、素人芸であるが故、“戦争”なるものの訳のわからなさに呆然とさせられ。
不謹慎と謗られるのを承知で言えば、月並みな“悲惨さ”の彼方にぶん投げられます。
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テーマ : 美術館・博物館 展示めぐり。
ジャンル : 学問・文化・芸術