京の夏の旅

第42回「京の夏の旅」に参加しました。
期間限定の文化財特別公開に合わせての
企画で、いくつかのテーマが設けられて
いますが、ぼくの選んだのはもちろん、「京の
近代建築と市内一望の絶景をたずねて」。
バス・ツアーらしきバス・ツアーに参加したのは
今回初めてだったのですが、甘く見ていました。
定員50名と思われるバスで、参加者12名!
皆さん、京都の夏の暑さをよくご存じのようです。バス・ツアーと名付けられていても、
冷房の効いた車内に座っている時間より、夏空の下を歩き続ける時間の方が長い
……まぁ、その分、建築物などの案内は懇切丁寧に受けることが出来たと思います。
☆
JR京都駅の烏丸口に10時集合。5時間半ほど掛けて、回った主な建築物は3件。
「本野精吾邸」、「大雲院 祇園閣」、京都大学「花山天文台」となります。
上記の物件は追々紹介するとして、昼食を取ったのは11時半頃と少々早め。
「白河院」で京料理の昼食となり、昼から坂道、山道を登る羽目になると
知りつつ、濁り酒などを呑んでいた次第。「白河院」そのものも単なる料理旅館
ではなく、立地は法勝寺跡。東山を借景とする池泉回遊式の庭園を造ったのは
“植治”こと、七代目 小川治兵衛。庭だけならば、ぼくも軽く受け流すのですが、
数寄屋造りの建物を設計したのが“関西建築界の父”、武田五一ですから。
“近代建築の父”のイメージから、西洋化した建築ばかりを思い浮かべがち
なのですけれども、五一は古建築の修復も手掛けるなど、懐の深さがありますね。
宿泊もせず、わざわざ見物に入るのも気が引けるので、非常に良い機会でした。
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