大阪刑務所
ぼくは古地図が好きなもので、知っていました
が、近所に位置する大阪市北区の扇町公園に
「関西テレビ」が西天満から移転してきたのが
平成9年(1997)10月1日。20年前のことです。
そのもっと昔、市街地にプールだの、何だの
設けられるスペースが確保できたのには、それ
相応の理由がありまして……公園が開かれた
土地には元々、明治15年(1882)に設置された
「堀川監獄」が在ったのです。「大阪監獄」に
改称された後、大正9年(1920)、大阪府堺市に移転。
大正11年(1922)、「大阪刑務所」と改称され、西日本では最大規模。
平成8年(1996)に完了した施設の改修工事の余剰地に建ったのが
「ベルマージュ堺」なのでした。JR堺市から至近。何の変哲も無い住宅街
のようでいて、妙に屈託を感じてしまうのは、気のせいでしょうか?
「堺 アルフォンス・ミュシャ館」を訪ねた足で、刑務所の周辺を散策。
毎秋恒例の“関西矯正展”が間近に迫り、表門でも告知のディスプレイ。
撮影していたらば、大声で警告を受けてしまいましたよ。弱りました。
表門の画像は自粛して、代わりに“塀”の写真をアップロードしておきます。

が、近所に位置する大阪市北区の扇町公園に
「関西テレビ」が西天満から移転してきたのが
平成9年(1997)10月1日。20年前のことです。
そのもっと昔、市街地にプールだの、何だの
設けられるスペースが確保できたのには、それ
相応の理由がありまして……公園が開かれた
土地には元々、明治15年(1882)に設置された
「堀川監獄」が在ったのです。「大阪監獄」に
改称された後、大正9年(1920)、大阪府堺市に移転。
大正11年(1922)、「大阪刑務所」と改称され、西日本では最大規模。
平成8年(1996)に完了した施設の改修工事の余剰地に建ったのが
「ベルマージュ堺」なのでした。JR堺市から至近。何の変哲も無い住宅街
のようでいて、妙に屈託を感じてしまうのは、気のせいでしょうか?
「堺 アルフォンス・ミュシャ館」を訪ねた足で、刑務所の周辺を散策。
毎秋恒例の“関西矯正展”が間近に迫り、表門でも告知のディスプレイ。
撮影していたらば、大声で警告を受けてしまいましたよ。弱りました。
表門の画像は自粛して、代わりに“塀”の写真をアップロードしておきます。
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tag : 建築
★ 2017年10月に読んだ本 ★
三島由紀夫『鏡子の家』(新潮文庫)
三島由紀夫『禁色』(新潮文庫)
……初期の長編にしても、『金閣寺』等が上出来な部類と評価してはいますが、
こういった傾向の作品の方が、三島は溌剌としているように感じます。
津木林洋『とつげん・いっけい』(中日新聞社)……単行本としては再読。
『角川 短歌 9月号 2017』(角川文化振興財団)
『京都大原三千院』(三千院)
『西洋絵画の巨匠 ブリューゲル』(小学館)
近松門左衛門『曾根崎心中 冥途の飛脚 心中天の網島』(角川ソフィア文庫)
……諏訪春雄=訳注。10月の「二人の読書会」テクストです。
小野幸惠『週刊誌記者 近松門左衛門』(文春新書)
……[監修]鳥越文蔵。副題に最新現代語訳で読む「曽根崎心中」「女殺油地獄」。
大部が近松の現代語訳で、それはそれで面白いのですが、筆者名・書名に疑問。
小林恭二『心中への招待状』(文春新書)……『ロミオとジュリエット』との違いが、
セックスの有無に帰着するという指摘は、まぁ、否み難いのですけれども。
また、九平次が名作の癌であるとの指摘もよく理解できるのですけれども、
だからと言って、九平次に無理やりおっ被せた金銭的な世界の論理を
スルーは出来ないんですねえ。小林の論旨を誤っていると言うのではなく、
借金苦など無くとも二人が恋愛死に至ったのは事実かもしれませんが、逆に
金銭の論理を持ち込まずには「曽根崎心中」という作品も成立しなかった、と。
三島由紀夫『愛の渇き』(新潮文庫)
三島由紀夫『盗賊』(新潮文庫)……三島の作品群に対して、ぼくの好悪は
はっきりと分かれるのですが、これは苦手な部類。心理描写に頁を割かれても、
そのキャラクターに魅力を感じられない以上、正しく無慙としか言えない感興。
三島由紀夫『美徳のよろめき』(新潮文庫)……『盗賊』の次に読んだせいもあり、
快適な読書感。素直に巧いなぁ!と感心します。しかし、『愛の渇き』の悦子も
そうでしたが、こちらの節子も、ちっとも美人らしく感じられないのはどうなの?
三島由紀夫『禁色』(新潮文庫)
……初期の長編にしても、『金閣寺』等が上出来な部類と評価してはいますが、
こういった傾向の作品の方が、三島は溌剌としているように感じます。
津木林洋『とつげん・いっけい』(中日新聞社)……単行本としては再読。
『角川 短歌 9月号 2017』(角川文化振興財団)
『京都大原三千院』(三千院)
『西洋絵画の巨匠 ブリューゲル』(小学館)
近松門左衛門『曾根崎心中 冥途の飛脚 心中天の網島』(角川ソフィア文庫)
……諏訪春雄=訳注。10月の「二人の読書会」テクストです。
小野幸惠『週刊誌記者 近松門左衛門』(文春新書)
……[監修]鳥越文蔵。副題に最新現代語訳で読む「曽根崎心中」「女殺油地獄」。
大部が近松の現代語訳で、それはそれで面白いのですが、筆者名・書名に疑問。
小林恭二『心中への招待状』(文春新書)……『ロミオとジュリエット』との違いが、
セックスの有無に帰着するという指摘は、まぁ、否み難いのですけれども。
また、九平次が名作の癌であるとの指摘もよく理解できるのですけれども、
だからと言って、九平次に無理やりおっ被せた金銭的な世界の論理を
スルーは出来ないんですねえ。小林の論旨を誤っていると言うのではなく、
借金苦など無くとも二人が恋愛死に至ったのは事実かもしれませんが、逆に
金銭の論理を持ち込まずには「曽根崎心中」という作品も成立しなかった、と。
三島由紀夫『愛の渇き』(新潮文庫)
三島由紀夫『盗賊』(新潮文庫)……三島の作品群に対して、ぼくの好悪は
はっきりと分かれるのですが、これは苦手な部類。心理描写に頁を割かれても、
そのキャラクターに魅力を感じられない以上、正しく無慙としか言えない感興。
三島由紀夫『美徳のよろめき』(新潮文庫)……『盗賊』の次に読んだせいもあり、
快適な読書感。素直に巧いなぁ!と感心します。しかし、『愛の渇き』の悦子も
そうでしたが、こちらの節子も、ちっとも美人らしく感じられないのはどうなの?