大元ウルス
11月7日(火)も「公開講座フェスタ」へ出掛けました。
山本明志氏(大阪国際大学)の「モンゴル帝国を読み解く」を聴講。
いきなり、何でモンゴルなんだよ!と思わないでもないですけれども、
明朗闊達な話しぶり、簡潔明快な内容は、1コマながらもわかりやすく、
とても良い講座でした。うろ覚えの世界史(~日本史)の知識を棚卸し。
モンゴル帝国は近代国家と異なり、土地ではなく、人の掌握を志向する
といった視点はなるほどと思い、遊牧騎馬民族の思考パターンに唸りました。
躍進の果て、土地に縛られたと見てしまえば、中国の「元王朝」ですが、
遊牧民の視点から言えば、やはり「大元ウルス」が正解なのでしょう。
ともあれ、モンゴル帝国という単一の軍事力がユーラシア大陸を覆った結果、
東西の往来の安全が確保されました(マルコ・ポーロのクビライ=カアンへの
謁見は1266年……『東方見聞録』に関する諸々の疑惑に、ここでは触れず)。
現代から見て、“伝統”と思える物の大半はモンゴル帝国の次に来る時代
(=近世)に用意されているという指摘も印象的でした。
☆
以下に、入手し易い参考文献をメモ。
●海老澤哲雄『マルコ・ポーロ』(山川出版社)
●岡田英弘『チンギス・ハーン』(朝日文庫)
●岡田英弘『モンゴル帝国の興亡』(ちくま新書)
●北川誠一、杉山正明『大モンゴルの時代』(中公文庫)
●杉山正明『大モンゴルの世界』(角川ソフィア文庫)
●杉山正明『クビライの挑戦』(講談社学術文庫)
●杉山正明『モンゴル帝国と長いその後』(講談社学術文庫)
●杉山正明『モンゴル帝国の興亡(上)(下)』(講談社現代新書)
●白石典之『チンギス・カン』(中公新書)
●森平雅彦『モンゴル帝国の覇権と朝鮮半島』(山川出版社)
山本明志氏(大阪国際大学)の「モンゴル帝国を読み解く」を聴講。
いきなり、何でモンゴルなんだよ!と思わないでもないですけれども、
明朗闊達な話しぶり、簡潔明快な内容は、1コマながらもわかりやすく、
とても良い講座でした。うろ覚えの世界史(~日本史)の知識を棚卸し。
モンゴル帝国は近代国家と異なり、土地ではなく、人の掌握を志向する
といった視点はなるほどと思い、遊牧騎馬民族の思考パターンに唸りました。
躍進の果て、土地に縛られたと見てしまえば、中国の「元王朝」ですが、
遊牧民の視点から言えば、やはり「大元ウルス」が正解なのでしょう。
ともあれ、モンゴル帝国という単一の軍事力がユーラシア大陸を覆った結果、
東西の往来の安全が確保されました(マルコ・ポーロのクビライ=カアンへの
謁見は1266年……『東方見聞録』に関する諸々の疑惑に、ここでは触れず)。
現代から見て、“伝統”と思える物の大半はモンゴル帝国の次に来る時代
(=近世)に用意されているという指摘も印象的でした。
☆
以下に、入手し易い参考文献をメモ。
●海老澤哲雄『マルコ・ポーロ』(山川出版社)
●岡田英弘『チンギス・ハーン』(朝日文庫)
●岡田英弘『モンゴル帝国の興亡』(ちくま新書)
●北川誠一、杉山正明『大モンゴルの時代』(中公文庫)
●杉山正明『大モンゴルの世界』(角川ソフィア文庫)
●杉山正明『クビライの挑戦』(講談社学術文庫)
●杉山正明『モンゴル帝国と長いその後』(講談社学術文庫)
●杉山正明『モンゴル帝国の興亡(上)(下)』(講談社現代新書)
●白石典之『チンギス・カン』(中公新書)
●森平雅彦『モンゴル帝国の覇権と朝鮮半島』(山川出版社)
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