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アメリカンボザール

年末年始は契約仕事が詰まっていて、終日、業務に明け暮れます。
隙間時間にちまちまと読み進める建築本だけが、心の慰めです。
今後、覚えておくと便利なキーワードがあるので、メモしておきますね。
大阪人は、あの「大阪府立中之島図書館」を思い出してくれれば十分。
アメリカンボザール」について、長々と引用させてもらいますと、下記のとおり。
       ☆
 この様式は、アメリカの建築家たちがフランスのボザール―国立美術学校―に学び、その成果をアメリカ化した様式のことで、アメリカンルネッサンスと呼ぶこともある。一九世紀末に、イギリス由来のヴィクトリア朝系の様式にとって代わって主流に立ち、以後、高原状に持続し、一九二〇年代いっぱい続く。代表的建築家はチャールズ・F・マッキム、ウィリアム・R・ミード、スタンフォード・ホワイトの三名で、彼らは共同でマッキム・ミード&ホワイト設計事務所を営み、世界最大数のスタッフを抱えて、ニューヨークを中心に東部一帯で旺盛な設計活動を展開した。スタイルは主に本家ボザールのフランス古典主義を参考にしているが、見た印象には差もある。アメリカンボザールは、そもそも建物が一回りも二回りも大きいうえに、アカデミックな正確さなど気にせずに大づかみにとらえているせいか、よく言うとのびのびとしていて誰の目にも分かりやすいが、悪く言うと大味で芸術的深みに欠ける。装飾を加える時はこれでもかとばかりに刻み込み、成り金的といえなくもない。

参考文献:藤森照信『日本の近代建築(下)』(岩波新書)
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テーマ : 建築
ジャンル : 学問・文化・芸術

tag : 近代建築

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歌わない詩人、喰えない物書き。
たまに「考える人」、歴史探偵。
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好きな言葉は「ごちそうさま」。

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