水晶橋

内々の異動に伴い、受け持っていた業務が
従来にまして煩雑になり、土・日・祝日など
お構いなしに出勤が続き、空いた時間枠を
設けるだけでも一苦労です。ぼくが好きで
やっていることですから、従業員どころか、
同人仲間にすら、愚痴りたくはありませんが。
無理な算段をして、いそいそと早退する
ぼくがほっと出来るのは、建築物に逢える時。
会場の大阪市中央公会堂だけでなく、大阪府立中之島図書館や栴檀木橋など。
中之島の北側を流れる堂島川に架かった「水晶橋」も

好きですよ。以前、「錦橋」について記した時に触れて
いますが、実は、水晶橋も本来、“橋”ではありません。
昭和4年(1929)に設置された当初は、橋ではなくて、
「堂島川可動堰」……河川浄化を目的として建設された
ゲートなのでした。昭和57年(1982)、橋面を改装した際、
法律上、橋として認定される手続きが取られたのです。
橋長72.33m、幅員9.09m。同じ出自の錦橋と似たような
外観でありながら、水晶橋の方が“絵”になるようです。
大きな違いは、本体アーチの上にさらに9つの小アーチが
設けられている点でしょう。柔らかく伸びやかな印象です。
錦橋も面白くはあるですが、比較対照すると、窮屈な観。
「第1次大阪都市計画事業」施行時期か、それ以降の違いでしょうか?
参考記事:水資源機構「水とともに」2010年8月号 NO.83 ― 水晶橋
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