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源八橋

2018_03_16_源八橋 大阪市の大川は、現・淀川から毛馬閘門
 南へ分岐する旧・淀川に該当し、下流に行くに
 従い、堂島川(あるいは土佐堀川)、安治川と
 名称も変わります。大川は都島区と北区の
 境界線にもなっていまして、「源八橋」もまた、
 桜宮橋都島橋と同じく両区を跨いで架かる
 橋の一つです。西詰から南へ歩けば、「帝国
 ホテル大阪」を含む「OAP(大阪アメニティ
 パーク)、東詰から北へ歩けば、JR大阪環状線
桜ノ宮駅へ至ります。橋長201.20m、幅員14~17.5m のゲルバー桁橋。
昭和11年(1936)に架橋されるまでは渡し舟が利用され、“源八の渡し”と
呼ばれていたそうです。昭和46年(1971)、東側半分が北側へ15m拡幅。
舟はかつての源八町と中野村の間を行き来していたので、別名「中野橋」とも。
毛馬村に生まれた与謝蕪村に、「源八をわたりて梅のあるじかな」の句有り。

テーマ : 建築
ジャンル : 学問・文化・芸術

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銀橋(再掲含む)

大阪市の大川に架かる国道1号の通称「銀橋」……2018_03_16_新桜宮橋等
右の画像は「泉布観」のベランダからの撮影なので、
年に数日間しか撮れないアングルとなります。
正式名称は奥の方が「桜宮橋」で、手前の方が
新桜宮橋」。国道1号の拡張時に建設された
新銀橋(2006)は安藤忠雄の設計。現在では、
新銀橋より小さくなったオリジナル銀橋の設計は
武田五一で、昭和5年(1930)に完成していますが、
戦前としては国内最大級のアーチ橋だったといいます。
デザインを似せてはいるのですが、新銀橋は単純
ローゼ桁の鋼アーチ、銀橋は3ヒンジアーチを採用
するなど、見比べるほどに興趣は尽きません……。

参考記事:大阪名所図解 ― 第4回 大阪の橋 桜宮橋

テーマ : 建築
ジャンル : 学問・文化・芸術

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celebrating PRINCE

3月20日(火)、久しぶりに「ビルボードライブ大阪」を訪れました。
年頭1月に予約していた別バンドのライヴもあったのですが、
諸般の事情からキャンセルとなったので、俄然、気合が入っています。
昨年同時期と同じく、THE NEW POWER GENERATION の公演。
殿下の生前からメンバー(世代)交代が激しかったように、
同じバンド名で中身は別物といった事態が、没後も頻発するのでしょうね。
昨年、バンドを締めていたアンドリュー・ゴーチの姿が無く、代わりに
前回来日しなかったカーク・ジョンソンが取りまとめ役でしょうか。
オープニング曲がバンド名の由来になった“New Power Generation”。
全体に、90年代にNPGがフィーチュアされていたアルバムからの選曲多し。
そのためか、懐メロ大会化してしまった雰囲気に包まれ、ちょっと残念。
大半が原曲に忠実な演奏ばかりというのも、逆に殿下から遠ざかるという逆説で、
あの曲をこう調理したか!といった超絶アレンジが愉しみだったんですよねぇ。
往年の見る影も無く、貫禄(?)の付いたトニー・Mの“Call The Law”は長尺過ぎ。
テイマーの“Beautiful”も何を今更……と、物悲しく聞こえてしまいました。
「Pop Life」は一緒に歌っていると楽しいです。「If I Was Your Girlfriend」も
ファルセットで合唱したいところでしたが、さらりと流されてしまい、致し方無し。
「Purple Rain」や「Diamonds And Pearls」はやっぱり、想定内。
ただ、「Sign 'O' The Times」や「Gett Off」は堪りません。腰や膝ががくがく。
殿下のいないバンドは歌物で濁すのでなく、どファンクで攻めてほしいなぁ。
 (来日メンバーは以下のとおり)
       ☆
 Morris Hayes - Keyboards
 Kirk Johnson - Drums
 Tony M. - Guitar, Vocals
 Tamar Davis - Vocals
 Damon Dickson - Percussion, BGV
 Homer O'dell - Guitar
 MonoNeon - Bass
 Kip Blackshire - Keyboards, Vocals

テーマ : Soul, R&B, Funk
ジャンル : 音楽

tag : 黒い音

堂島大橋改良事業

大阪市・中之島の堂島川に架かっている2018_03_13_堂島大橋
堂島大橋」もまた、現在普請中でした。
南側に「大阪(府立)国際会議場」。
同会議場(グランキューブ)の東側に
「リーガロイヤルホテル」が在り、肥後橋からは
中途半端な距離ですが、今は京阪・中之島線
中之島駅が在りますから。画像の撮影日は
本年3月13日。平成32年3月31日まで
工事は続く予定で、その間、車両通行止め。
昭和2年(1927)に完成したアーチ橋(2ヒンジ)です。橋長76.15m、幅員22.70m。

テーマ : 建築
ジャンル : 学問・文化・芸術

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高麗橋野村ビルディング

大阪市の堺筋沿い、「新井ビル」から2ブロック、南へ。2018_03_16_高麗橋野村ビルディング
三井住友銀行 大阪中央支店」の向かいに建って
いるのが、「高麗橋野村ビルディング」ですよ。
面白いデザインなのですが、目に慣れ過ぎてしまって、
大阪人には普通のビルに見えてしまうのではないかしら。
言われてみれば、あぁ、あれね!と思い出すような。
角マル”ながら、7階(元6階)建ての各階が階段状に
積み上がっています。現在、裏手(西側)が工事中で、
空いた背面から観察してみると、予想以上に奥行きの
無い建物で、不思議感が増します。安井武雄・設計で
昭和2年(1927)の建築。安井の手掛けた物件として、
大阪・船場には3件残っており、残り2件が「大阪倶楽部
と、モダニズム建築の名作といわれる「大阪ガスビル」。

参考文献:『新装版 大大阪モダン建築』(青幻社)

テーマ : 建築
ジャンル : 学問・文化・芸術

tag : 近代建築

チャンピオン(再掲含む)

2018_03_16_「チャンピオン」 2000年代の初頭、BSE(牛海綿状脳症)問題、
 俗に言う“狂牛病”騒ぎから、焼き肉店で供される
 肉の質が落ちた、端的に不味くなったのではないか?
 と薄々感じるところがありました。年齢のせいかな、
 昔より、(牛)肉を美味しく感じないなあ……くらいに
 考えていたのですけれど、馬肉を食べて、改めました。
 やっぱり、肉は旨いよ! 改心させてくれた
 「けとばし屋 チャンピオン」天満店が近所にあるにも
 かかわらず、なかなか再訪できなかったところ、
 今回、ようやく、開店17時からの予約(2時間制)。
 お通しに馬大根。時間がもったいなかったので、
 お刺し身盛り合わせ、焼き肉盛り合わせでスタート。
店員さんが、丁寧に部位・名称から美味しい焼き方・食し方までレクチャー。
心配りの行き届いたお店で、力を抜けます。とろけそうなコーネ(タテガミ)、
噛み応えとともに旨みがにじみ出てくるクラシタなどが気に入り、追加注文。

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テーマ : ご当地グルメ
ジャンル : グルメ

tag : 呑む

泉布観

良い書物と建築はよく似ています。一度見たり、2018_03_16_泉布観
読んだりしたつもりになっていても、何度も
読み返すたびに、新たな発見が出てきたり、
その美点にますます惚れ込んでしまったり……
大阪市の造幣局に(国道1号を挟んで)連なる
泉布観」は大川沿いに建ち、何かと興味深い
近代建築です。外観の観覧は常時可能ですが、
内部への侵入は禁止です。ただ、年に数日間、
一般公開されており、今年は申し込みの結果、
数年ぶりに当選したので、3月16日(金)、いそいそとお出掛けしてきました。
老朽化が激しいこともあり、1回に入館できる人数が制限されています。
ベランダや床の一部は傾いていますもの。
画像には写っていませんが、桟瓦葺きの屋根から煙突が出ていて、
1~2階の部屋に計8個の暖炉が設けられていることを再確認。
暖炉の装飾のグリフォン、カット・グラスのシャンデリアが懐かしいです。
明治時代初期、タイルは稀少だったらしく、使用されている個所は
暖炉周りなどに限られ、数が必要だった床には板にタイル模様を描く
という荒技が使われています。そういう無手勝流というか、がむしゃらさが好き。
設計者はアイルランド人の技師、トーマス・ジェームズ・ウォートルス(1842~1898)

テーマ : 建築
ジャンル : 学問・文化・芸術

tag : 近代建築

新井ビル

2018_03_14_新井ビル 「船場を遊ぼう」などでお馴染みの「新井ビル」。
 かつて営業室の位置した吹き抜けの部屋には、
 “和”を生かした人気の洋菓子店「五感」が
 入っています。以前(2014年11月15日)の
 「船場アカデミー」で、「五感」代表取締役、
 浅田美明氏の講演を聴いたこともあって、
 同社のお菓子には愛着を覚えているのです。
 ベーシックな大阪塩昆布クッキー「こぶしゃり」、
 マドレーヌ「ええもん」、最中クッキー「穂の一」が
 安心します。変に浮ついた感じがしないので、
 ホワイト・デーに使わせていただいたり、重宝。
 大阪市中央区今橋 2-1-1に在る「今井ビル」の
旧称は「報徳銀行 大阪支店」。大正11年(1922)建築で、設計は河合浩蔵
現在、南側の建物が取り壊されているので、南面(~西面)も観察できますよ。

参考文献:『新装版 大大阪モダン建築』(青幻社)

テーマ : 建築
ジャンル : 学問・文化・芸術

tag : 近代建築おやつ

花くじら

2018_03_13_「花くじら」本店 前々から懸案事項(?)だったお店、大阪市
 福島区の「花くじら」本店をお訪ねしました。
 押しも押されぬ超人気店ですね。16時半の
 オープン直後を狙って、カウンター端の席に
 滑り込みましたが、しばらくすると、早くも
 外には空き席待ちの人らが立っていました。
 おでん種はどれも美味。UFOや菊菜などが
 気に入りました。旨いし、リーズナブルですし、
 文句は無いですよ。でも、だらだら、いつもの
調子で呑み続けていたら、怒られるかなぁ。瓶ビールと「豪快」、各1本ずつで終了。
おでんプログラム(11)」に計上していますが、今回は前哨戦か、偵察がてら。
次に出向く時は、座敷の設けられた別店舗にした方がよいかもしれません。

テーマ : ご当地グルメ
ジャンル : グルメ

tag : 呑むおでん豆腐

浄正橋跡碑

浪華八百八橋」と呼ばれただけのことはありまして、2018_03_13_浄正橋跡碑2
今もなお、大阪市内には多くの橋、そして橋の痕跡が
残されています。地名に残る「~橋」などが顕著です。
橋が無くなるということは、(堀)川も消えてしまったと
いうことでもあり、近松門左衛門などを読んでいても
わかるのですが、現在の北新地のど真ん中には、
蜆川(=曽根崎川)が東西に流れていたようです。
架かっていた橋の一つが「浄正橋」となります。
交差点の名称として残っていますが、実際の橋はもっと
南寄り(大阪市福島区福島2-1-34)に在ったらしく、
浄正橋跡碑」が建っています。「蜆橋」や「桜橋
同様に、この石碑も歩道に埋もれていて、非常に残念。
より多くの大阪人に、自分らの伝統をリスペクトする意識を持ってほしいなあ。

2018_03_13_浄正橋跡碑1 ところで、今月の読書会のテクストが宮本輝
 『泥の河』でした。舞台は昭和30年(1955)の
 中之島の西端。昭和橋端建蔵橋舟津橋
 と、3つの橋が架かる辺りです。主人公となる
 うどん屋の息子、板倉信雄が水上生活者の
 友達・松本喜一と天神祭に出掛ける場面で、
 「信雄と喜一は仕方なく自分たちだけで
 近くにある浄正橋の天神さんに行くことに
 した
」と記されています。既に、その頃でも
浄正橋は名ばかりの存在なのですけれども……後の段落では、「近くといっても、
信雄の家から浄正橋までは歩いて三十分近くもかかる距離であった。堂島川の
ほとりを上っていき、堂島大橋を渡って北へ歩いていくうちに、お囃子の音が
大きく聞こえてきた
」と出てきて、土地勘があれば、愉しめます。なるほど、参道に
入って行くのであれば、玉江橋からではなく、堂島大橋から北上したのか、と。

参考文献:宮本輝『蛍川・泥の河』(新潮文庫)

テーマ : 史跡
ジャンル : 学問・文化・芸術

tag : 史跡小説

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たまに「考える人」、歴史探偵。
フードビジネス・コンサルタント
(自称)。
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