青児美人
3月23日(金)、「あべのハルカス美術館」に
赴き、生誕120年「東郷青児展」を鑑賞。
サブ・タイトルが「夢と現の女たち」です。
川端康成先生の言葉を引くと、「東郷青児
氏が終始一貫描きつづける女を、私たちは
鮮明にもってゐる。一つの完全に個性
独創の美であるが、すでに一つの普遍の
美のように親しい」となります。東郷青児
(1897~1978)の描く女性像、いわゆる
“青児美人”は装飾性に秀で、“夢二美人”に負けず劣らずの人気ぶりか、と。
個人的には、前衛画家の佇まいを見せる初期の画風が好みで、
「超現実派の散歩」などは何度観ても、見飽きませんけれど……。
デパートの壁画を含め、装丁やデザインにおける商業方面での活躍が明かすように、
根底的にポップな画家だなあ、と感じます。芸術的にどうのこうの論じるより先に、
キャラの立った作風ですもの。当日、会場が空いていて、リラックスして観覧。
安田火災海上保険(=現・損保ジャパン日本興亜)や藤田嗣治らとの
つながりから、作品が“売れる”ということの意味をしばし考えさせられます。
「損保ジャパン日本興亜美術館」は当然ながら、「鹿児島市立美術館」の
所蔵品が意外と多いのは、青児が鹿児島県出身といった縁からなのでしょう。

赴き、生誕120年「東郷青児展」を鑑賞。
サブ・タイトルが「夢と現の女たち」です。
川端康成先生の言葉を引くと、「東郷青児
氏が終始一貫描きつづける女を、私たちは
鮮明にもってゐる。一つの完全に個性
独創の美であるが、すでに一つの普遍の
美のように親しい」となります。東郷青児
(1897~1978)の描く女性像、いわゆる
“青児美人”は装飾性に秀で、“夢二美人”に負けず劣らずの人気ぶりか、と。
個人的には、前衛画家の佇まいを見せる初期の画風が好みで、
「超現実派の散歩」などは何度観ても、見飽きませんけれど……。
デパートの壁画を含め、装丁やデザインにおける商業方面での活躍が明かすように、
根底的にポップな画家だなあ、と感じます。芸術的にどうのこうの論じるより先に、
キャラの立った作風ですもの。当日、会場が空いていて、リラックスして観覧。
安田火災海上保険(=現・損保ジャパン日本興亜)や藤田嗣治らとの
つながりから、作品が“売れる”ということの意味をしばし考えさせられます。
「損保ジャパン日本興亜美術館」は当然ながら、「鹿児島市立美術館」の
所蔵品が意外と多いのは、青児が鹿児島県出身といった縁からなのでしょう。
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テーマ : 美術館・博物館 展示めぐり。
ジャンル : 学問・文化・芸術
tag : 美術