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西大寺の愛染明王坐像

4月13日(金)、大阪市・中之島の「中之島フェスティバルタワー」へ急ぎました。
13時から、18階の「朝日カルチャーセンター」大阪・中之島教室において、
西大寺の仏像 愛染堂愛染明王坐像を解く」の開講です。
講師は京都橘大学准教授の小林裕子氏。14時半まで、あっと言う間。
西大寺については、昨年の「奈良西大寺展」で復習をしたような格好で、
まだ記憶に新鮮ですし、会期中こそ、逢いそびれてしまったとはいえ、
今回のテーマである「愛染明王坐像」とも、2010年11月15日にお目見え
しているので、極めて近しい気持ちで、お話を聴くことが出来たのでした。
西大寺の沿革(端的に言うと、「藤原仲麻呂の乱」に対する“四天王寺”)、
中興の祖である興生菩薩叡尊について概観……元寇弘安の役)に際して、
愛染明王の鏑矢が元軍を敗走させたといった伝承も人口に膾炙していますが、
制作年代(1247)から考えて、やはり伝説の域は出ないらしく、元々、
叡尊個人の念持仏だった可能性が高いようです。その後、いよいよ、
愛染明王坐像を手掛けた仏師、善円の謎に迫ることになります。
南都(奈良)を中心に活躍した“善派”の祖といわれ、
近年まで父子としてとらえられていた善慶とは、研究の結果、
生年が同一であると判明し、善円=善慶が定説となっているとのこと。
学説の面白さ以外に、寺社やギャラリーなどでは、そうそう近寄れない
仏像の拡大画像をスライド・ショーで堪能できるのも、仏像講座の醍醐味ですよ。
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テーマ : 仏教・佛教
ジャンル : 学問・文化・芸術

tag : 講座仏像

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歌わない詩人、喰えない物書き。
たまに「考える人」、歴史探偵。
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