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浅野川の橋(2)

2018_05_27_浅野川大橋
2018_05_28_梅ノ橋
2018_05_28_天神橋
 古都・金沢のイメージにぴったりと適うのが、
 「浅野川大橋」でしょうか。パンフレットや
 ポスターなど、観光案内でも引っ張りだこ。
 美麗過ぎて、ひねくれ者のぼくなんか、
 「犀川大橋」だって、背伸びしている中学生
 男子みたいで、可愛いじゃないか!と、変な
 肩入れをしそうになってしまいますけれど。
 「犀川大橋」同様に、国の登録有形文化財。
 主計町茶屋街ひがし茶屋街をつなぎ、
 左岸の袂には火の見櫓も建っています。
 橋長55m、幅員17mの鉄筋コンクリート造り、
 3連充腹式上路アーチ橋で、スパンドレル
 部(外壁)はドイツ壁(=モルタル掃き付け
 仕上げ
)で処理されています。アーチ環は
 目地付きコンクリート洗い出し、橋脚の水切り
 部には花崗岩を使用。何とも、技の博覧会! 
        ☆
 この辺りの右岸の沿道が「秋聲のみち」、
 左岸の沿道が「鏡花のみち」と呼ばれて
 いるのはともかく、“金沢の三文豪”として
 挙げられる徳田秋聲泉鏡花室生犀星
 のうち、秋聲はちょっと格が落ちるのでは
 ないか、と……「浅野川大橋」の上流に
 架かるのが「梅ノ橋」。「中の橋」と似て、
 木製欄干、桁隠しを持ちますが、擬宝珠を
 有せず。代わりに、橋の袂には純和風の
 カーブミラー(?)が設けられていましたね。
鏡花の『義血侠血』に描かれたことから、その戯曲版『滝の白糸』碑も在りました。
一番下の画像が、今回は実地に渡れず、遠目に眺めただけの「天神橋」です。
現在の橋は昭和30年(1955)に架けられたローゼ橋。橋の名前だけで、即座に
大阪市の地元の橋を連想してしまいますが、金沢市に限らず、大阪府池田市でも
見かけましたし、全国各地に散在するかと思われます。どこかへ流れたにしても、
そのどこかとここはつながっていて、逆に、ここはまた別のどこかでもあるのでしょう。
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テーマ : 建築
ジャンル : 学問・文化・芸術

tag : 小説建築

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歌わない詩人、喰えない物書き。
たまに「考える人」、歴史探偵。
フードビジネス・コンサルタント
(自称)。
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