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オットー・ネーベル展

6月15日(金)は雨模様。大して気にもせず、「京都文化2018_06_15_「赤く鳴り響く」
博物館」へ出発しました。雨の文博も良いものです。
まずは「前田珈琲」文博店でストロング・コーヒーなどを
お腹に入れて、エレベーターで上階へ向かいました。
抽象絵画が元来好物なので、全貌のよくわからなかった
オットー・ネーベル展」を堪能できて、満悦至極です。
オットー・ネーベル(1892~1973)はベルリン生まれ。
1920年代はワイマールに滞在し、「バウハウス」で
ワシリー・カンディンスキーパウル・クレー
知り合い、生涯にわたる親交を結びます。後にナチスに
追われ、1933年以後はスイス・ベルンに居を構えますが、
美術のみならず、建築演劇詩作でも活動していた
点が素敵です。生前は画家よりも、舞台役者としての方が知名度があったなんて。
キャリアのスタートとしても、まずは建築学校を卒業後、建築技師として社会に
出ている辺りが何とも……雰囲気は全く異なるのですが、やはり、ぼくの大好きな
ジョルジュ・ブラックのようなアルチザン・タイプの作家だなあ、と感じ入ります。
ぱっと見、軽やかな“音楽”を感じさせる作品などで、クレーと取り違えそうに
なる瞬間もあるのですが、執拗な細部の繰り返し、マチエールへの偏執度は、
似て非なる存在でしょう。技法や素材へのこだわり、試行錯誤が半端無くて、
印刷をよく知るからこそ、印刷技術の限界を諦観し、絵画は平面芸術に非ず
と無言の圧力で、訴えかけてくるようでした。一部の作品が撮影可能となっており、
展示会場にはシャッター音が鳴っていましたが、諸行無常の響きと聴きました。
例えば、ジョルジュ・ルオー。或る種の画家は、建築と同様に空間を要求します。
立体の造形物を二次元に収めるには、時間、意識の一連の流れをどう処理するか? 

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テーマ : 美術館・博物館 展示めぐり。
ジャンル : 学問・文化・芸術

tag : 美術近代建築

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歌わない詩人、喰えない物書き。
たまに「考える人」、歴史探偵。
フードビジネス・コンサルタント
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