Sevres

美術館」へ出掛けました。特別展「フランス宮廷の磁器
セーヴル、創造の300年」が目当て。東洋の磁器への
憧れが高まる中、1740年、パリ東端のヴァンセンヌに
軟質磁器工房が誕生。ルイ15世の庇護を受けると、
パリとベルサイユの間に位置したセーヴルに移転し、
王立の磁器製作所となり、1769年、硬質磁器の開発に
成功しました。そのセーブル陶磁都市300年の歴史の
中から、約130件の所蔵作が紹介されていましたが、
フランス宮廷という華美なヴェールを剥ぎ取って見れば、
妙に“稚気”を感じて仕方なかったです。悪い意味では
ありませんが、器に対する装飾過剰から、幼さが透けて
見えるようでしてねえ。少なくとも、当時の陶磁器において、中国や日本は先を行って
いた(老成していた)のだなあ、と。18~19世紀のフランス貴族趣味には、どうも
馴染めなかったのですけれど、20世紀のセーヴルに入ると、ほぼ現代美術展覧会と
化していて、圧倒されまくり。会場入り口で出迎えられたルイーズ・ブルジョワの
「ネイチャー・スタディ」に息を呑み、草間彌生「ゴールデン・スピリット」に大笑い。
「ウルトラマンガイア」等に登場するガンQを想起させてやまないフォルムです。
特撮の絡みから言えば、ニコラ・ビュフの「プレルの壺」も親しみ易い世界観でした。
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テーマ : 美術館・博物館 展示めぐり。
ジャンル : 学問・文化・芸術