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折々の大豆(3)

“節分”の際における豆撒きですが、撒く豆は何でしょうか? 
大豆、と当然のように考えてしまうのは、先入見です。
北海道や東北地方、九州地方でも宮崎・鹿児島県などでは
落花生を撒く地域が優勢を占めていますし。
(場合によっては、それ以外の物を撒く地域もあります。
ぼくが子供時代を過ごした地方では、落花生+硬貨でした)
『角川 短歌 5月号 2018』(角川文化振興財団)に掲載された
中井昌一の作品12首「節分の夜」は、タイトルからして、
大豆だろうと決め込んでしまってはいたのですが、以下に3首。
       ☆
傘差さず 雪を来たる人のあり。忘れず払へと、豆置き帰る
「家」構へ、子らあればこそ。豆撒きを果たさぬ我を 人は知るらし
豆三粒 撒きたる残りを摘まみとし、焼酎「よかいち」ひとり飲みつぐ

       ☆
1字空けや句読点が、それほど活きていないどころか、どうも
むずむずさせられるのですが、それはさて置き、これは大豆ですかね。
「焼酎」と見て、一瞬、九州か?!との偏見に陥りそうになるも、
「よかいち」であれば全国区の商品と思われますし、
落花生ならば殻ごと撒くので、「三粒」という表現がそぐわないし。
そもそも、撒いた残りの豆を食べるという点から、大豆でしょう。
殻付きの落花生は撒いた豆でも、回収して食することが普通なため、
わざわざ、摘まみとして別に取っておく必要性が薄いですから。
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テーマ : 短歌
ジャンル : 小説・文学

tag : 大豆短歌

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歌わない詩人、喰えない物書き。
たまに「考える人」、歴史探偵。
フードビジネス・コンサルタント
(自称)。
好きな言葉は「ごちそうさま」。

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