京の旧邸の美(1)

参加してしまいましたよ。京都定期観光バスの
特別コース、第43回「京の夏の旅」です。
今回は午後の半日コースで。テーマは「京の
旧邸の美を訪ねて」。何故、半日かというと、
訪問できる建築物の数が今年は限られていた
せいかもしれません。ちょっと、寂しいですね。
ただ、その分、バスは満席となっていました。
ぼくの参加したのは9月21日(金)。偶然か、
何なのか、バス・ガイド嬢も見覚えある人。12時半に京都駅を出発したのであります。
☆
最初の訪問先が「旧邸御室(おむろ)」。双ヶ岡(ならびがおか)の北側に在る和風邸宅。
邸宅の南側は、双ヶ岡を借景とした日本庭園、茶室「双庵」から御室の山を眺望
できるといった趣向。その茶室や主屋、壁、土蔵、茶室御待合所が有形文化財に
登録されているようです。庭木の緑を反映する花梨製のテーブル“庭鏡”や、
三保の松原を思わせる欄間飾りの富士山など、細かな見所も多々あります。
昭和12年建築、設計者は不詳ですが、酒呑みには看過できない情報も有り。
旧邸御室は、現オーナーの父、「山三製材所」社長の山本三夫が購入したそう
ですが、当時(昭和44年)の所有者が4代目・阿部喜兵衛……祖父に当たる
2代目・阿部喜兵衛こそ、あの竹鶴政孝をスコットランドに送り出し、ジャパニーズ
・ウイスキーの誕生をお膳立てした人ではありませんか! そんな歴史に思いを
馳せながら、和菓子とよく冷えたグリーン・ティーを頂きまして、次の目的地へ。
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