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京の旧邸の美(3)

2018_09_21_長楽館 今回、「大雲院 祇園閣」を再訪した時の驚きは、バスの
 駐車場が異なっていたこと。前回は「高台寺」から北上
 するルート。今年が「知恩院」の前で降りて、南下する
 ルートでして、昔からお花見などで馴染みのある「円山
 公園
」を横切って行った訳です……祇園閣が円山公園と
 そう遠く離れていなかったことに、不意を打たれたような
 気分でしたよ(乱歩の『一寸法師』にもあったかなあ)。
 さらに、「京の旧邸の美を訪ねて」コースのラストとなる
 「長楽館」が、円山公園内で見慣れた洋館だったことも
 ちょっと、肩透かしというか、目から鱗というか。“明治の
 たばこ王
”、村井吉兵衛が明治42年(1909)に建築。
 「長楽館」とは、伊藤博文が宿泊した折に命名したとか。
米国人技師、J・M・ガーディナーの設計。1~2階がロココ様式が基調なのに対して、
3階は書院造り風の和室。その「御成の間」が特別公開だったようです。バカラ社製の
シャンデリア、花頭窓(屋外からは通常の四角い窓に見えます)なども目を引きますが、バス・
ガイド嬢も押していた折上格天井(ごうてんじょう)に注目でしょう。格式の高い部屋の
天井仕上がりなので、今後、寺社や城を見物の際は、天井にも気を配らなければ…
…とりあえず、玄関の門柱がイオニア式であることを視認して、心を静めるのでした。
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テーマ : 建築
ジャンル : 学問・文化・芸術

tag : 近代建築

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歌わない詩人、喰えない物書き。
たまに「考える人」、歴史探偵。
フードビジネス・コンサルタント
(自称)。
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