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米騒動から100年

誰が何と言おうと、“文化の秋”です。
今年も「公開講座フェスタ 2018」に参加しています。
大阪メトロ・谷町四丁目で下車して、1番A出口へ。
大阪府新別館南館8Fの大研修室まで上がります。
11月2日(金)13時から、高野昭雄氏(大阪大谷大学)の
食の都『大阪』から紐解く日本近代史」を聴講しました。
大正7年(1918)の米騒動に関する見直し、再検討でしょうか。
従来は、シベリア出兵を見越した商人たちによる米の買い占めが
貧困層の生活難を困窮させたと、強調されてきていました。けれども、
(西)日本における脚気の死亡割合などから、白米を大量に食べる
食生活に注目。すると、単純に「貧困層」とはいえ、第一次世界大戦の
景気によって、都市貧困層は生活水準が上がっていたと指摘されます。
最も貧しい層でさえ、残飯(=兵隊飯)ではなく、白米を食べていた
――日本人が史上最も米を多く食べていた時代であったからこそ、
米価の急騰に耐えられず、米騒動が勃発したというお話でした。
残飯屋」という商売が成立していたこと、日清戦争(1894)や
日露戦争(1904)における脚気の猛威など、興味深く拝聴しましたよ。
最後の質疑応答で発された見当違いな愚問には、興醒めさせられましたが。
田山花袋『布団・一兵卒』、松原岩五郎『最暗黒の東京』はきちんと読みます。

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テーマ : 歴史
ジャンル : 学問・文化・芸術

tag : 講座小説呑むおでん

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歌わない詩人、喰えない物書き。
たまに「考える人」、歴史探偵。
フードビジネス・コンサルタント
(自称)。
好きな言葉は「ごちそうさま」。

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