黒い10枚[2017年]

苦笑いせざるを得ない状況なんですけれども、音楽を
聴いている余裕が無い。読書は所構わず行えるので、
隙間時間を利用できるのですが、音楽は……なぁ。
耳の鼓膜だけで音を拾うのでなく、全身で浸かって、
肌で感じたいもの。油断していると、本の積ん読より
CDの嵩の方が高くなってしまいます。自分で聴きたい
アルバム盤をちゃんと聴ける時間と、スペースを確保
したいものです。それほど、法外な望みではないと
感じているのですが、どうしたものやら。貧困問題に
頭を悩ませたり、ただ自分が愉しむことだけを目的に
バーを開くことを妄想したりする2018年の暮れ。
周回遅れながらも、2017年の愛聴盤を10枚セレクト。昨年にリリースされた盤と
いうことで、実際に聴いているのは今年だったりもします。例によって、順不同。
☆
1. Terrace Martin Presents THE POLLYSEEDS
『SOUNDS OF CRENSHAW VOL.1』
2. SLY5THAVE
『THE INVISIBLE MAN:AN ORCHESTRAL TRIBUTE TO DR. DRE』
3. BIG BOI 『BOOMIVERSE』
4. Tuxedo 『Ⅱ』
5. AARON ABERNATHY 『DIALOGUE』
6. BOOTSY 『WORLD WIDE FUNK』
7. BELL BIV DEVOE 『THREE STRIPES』
8. TLC
9. sheila e.『iconic:message 4 america』
10. The Isley Brothers - Santana 『Power of Peace』
☆
ライヴに行っていることもあり、1.と4.は鉄板。タキシードは若干だれ気味だけど、
もう1枚くらい聴きたいなぁ。1.も是非続編をと切望するも、テラス・マーティンは
ご多忙で望み薄。ソロ新作でもよいです。2.のスライフィフスアヴェニューは、
殿下のThe New Power Geneation にも在籍……記憶に無かったんですよね。
Dr. Dre のカバー曲集で外れ無し。考えてみたらば、殿下自身もライヴで
「No Diggity」を演奏していましたから。Outkast 大好きだったぼくとしては、
ビッグ・ボーイも応援する訳で、3.はソロ作品の中では一番ポップで、聴き易し。
気張らず、コンスタントに活動を続けていってほしいです。懐かしく聞こえる5.の
アーロン・アバナシーは丁寧に作り込んでいて、拒めるブラック・ミュージック
好きはいないでしょう。ブーツィーの安定感に笑うしかない6.は、冷静に考えれば
凄いかも。今様R&B「Hot Saucer」、バラード「Worth My While」が最強。
7.と8.は何を今更と思いつつ、やっぱり、良くてね。TLCはラスト・アルバムと
宣言してしまいましたが、これからも聴き続けると思います。日本も散々ですが、
米国も惨憺たる状況の中、ベテラン・ミュージシャンが物申す的な雰囲気の9.と
10.では、シーラ姐さんの勝ちかなぁ。サンタナはせっかくのロナルド・アイズリー
(ピーター・バラカン風)の無駄遣い。カバー曲の選択、アルバム全体の流れに疑問。
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テーマ : Soul, R&B, Funk
ジャンル : 音楽
tag : 黒い音