鶍の嘴の

どうしたものか、読み物、書き物、調べ物に
手を取られ、一歩も部屋を出ぬ間に、日も
とっぷりと暮れていましたとさ。鶍(いすか)の
嘴(はし)の食い違いも大概にしないとなあ。
そうは思えど、同人に連絡を取るでもなく、
大阪・天満から曽根崎までほっつき歩き、
「お初天神ビル」1F、「スタンドコロッケ」に
入り、独り立ち呑み。前身は「BAR MAR」と
いうフレンチ店で、ランチ・タイムにカレーを食した記憶あり。メニューを見ると、やはり
フレンチっぽさは色濃く残り、そこに加えて、和食や鉄板焼きがあるものだから、
オール・ラウンドに攻めてきた観。千円セットはドリンクの他、2品が選べる3タイプ。
名物コロッケとおでんのCセットにしたところ、コロッケも様々なテイストが用意され、
小じゃれたムードを演出してくるのですが、どうにも空回りしている印象は否めず。
赤センもラム・タン炙りも旨いのに、突き抜けてはこず、「黒霧島」3杯に留めました。
個々の料理はセンスも良くて、品の良い味だと
思わされる傍ら、“バル”の猥雑さに欠けるかも。

☆
もう1軒、行きましょう。「揚子江ラーメン 林記」
(兎我野町の店舗でなく、「林記」お初天神店)
が焼き鳥店としても営業を始めている風なのは
以前から見て知っていましたが、如何なものか、
入店してチェック。焼き鳥ばかりか、中華、韓国
料理の一品なども、お品書きに散見されました。
焼き鳥の盛り合わせも、中華料理の数皿も
それなりに美味しくはあったのですけれど、
総花的なメニューは要らんなあ、というのが本音。
何よりも肝腎の、締めに頼んだラーメンのスープが
ぬるかったのは致命傷。せっかく、菊菜も使っていたのにねえ。
「揚子江ラーメン」の暖簾分けは、どういう基準なのかしら。
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