利き酒+落語

「日本酒のお話と利き酒」に足を運んできましたよ。
会場は博労町の「船場盛進堂」で、“アートで元気に
なるプロジェクト”を推進中。17時からの開場予定
でしたが、寒波の色濃い冬空の下、飲食の準備が
整いつつあるのを見て取ると、早々と入場させて
いただきました。おでんやおにぎり、後からタコ焼きも
注文しながら、ドイツ・ビール「OeTTINGER」を呷り。
手作りの屋台感が居心地良くてねえ。おでんの具に
豆腐やがんもどきが無くとも、こんにゃくは有り。
泉州(大阪府阪南市)から会場にお酒を持ってくる
「浪花酒造」の成子和弘(十代目)社長の到着が遅れ、
利き酒タイムが待ち遠しくて、仕方ありませんでした。
お待ち兼ねの利き酒3種は、「浪花正宗」

大吟醸(吟醸だったかな?)/しぼりたて――。
気分が出来上がっているので、醸造アルコールが
混じっていたところで、気付かないでしょう……
と言うか、そんな細かいことを詮議する野暮な場では
ないので。成子社長の“とっておきのお酒の話”で
印象に残ったのは、日本酒の消費量のピークが
昭和40年代だったこと。では、現在のブーム(?)は
何かと言えば、狭いマニア市場で高級なアイテムが
取引されているのが目立つだけ。一杯目のビールの
後で、日本酒に切り替えるという飲酒パターンが
完全崩壊しているという現実があります。ビールどころか、
最近の居酒屋は、どこもかしこもハイボールですもの。
ちなみに、生産量日本一の「白鶴」が一日1万本ならば、
「浪花酒造」は年間3万本程度と、笑いながら話しておられました。
微醺の香り漂い、良い加減に緩んだ空気の中での落語会、
2階から階段を下りてきて高座に上がったのは、桂文昇。
随分とやりにくかったでしょうが、きっちりと聴かせてくれました。
演目は「酒の粕」(まずは正攻法)と「紀州」を続けて2題。
6代目ではなく、先代の桂文枝(5代目)の弟子でした。
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