平成紅梅亭
3月19日(火)18時、大阪市の「森ノ宮ピロティ
ホール」で開催された「平成紅梅亭」東西特選
落語会を観に行ってきました。ぼくが黒子として
大道具を務めていた時代、大阪ビジネスパーク
(OBP)の「読売テレビ」内セットの「紅梅亭」を
目に留め、いつか観客として参加したいなあ、と
夢見ていたものですけれど、今回は“特選”だけ
あって、会場が森ノ宮ピロティホール。ただし、
前日・夕の部が「江戸の会」、当日・昼の部が
「東西の会」、ぼくの出掛けた夕の部は「上方の会」
となり、江戸落語も併せて楽しもうという目論見は
肩透かしを喰らいましたよ。高座返しは桂二葉。
前座(桂三語)以外は、これぞ、“ホール落語”という布陣。
月亭方正は、良くも悪くも、山崎邦正。常に突っ込まれるのを
待ち受けている空気が気になりますが、仕方ないですかねえ。
演者が絞られているため、早くも中トリとなる桂米團治は
ネタがホール向けではないのを差し引いても(前回の
方が良かったです)、少し勿体無いように思わないでもなく
……中入り後の食いつきにして、膝代わり(もたれ?)
という微妙な位置で、笑福亭松喬は巧く凌ぐなあと感心。
松喬は2017年10月8日に7代目を襲名していますが、
前名・笑福亭三喬の頃、「大阪倶楽部」での文化講演会
「落語 にし・ひがし」(2010年9月16日)で聴いたことを回想。
トリは桂文枝(6代目)。最初、声が出ていないのではないか
と体調を心配していたところ、後半、美声で歌いまくるために
矯めていた模様。観客をコントロールする手腕は見事でした。
自身の創作落語でしたが、童謡・唱歌についての薀蓄を土台に、
“童謡酒場”というアイデアも秀逸で、本当に侮れない噺家です。
ただ、前座(やはり桂三枝の創作)から方正への流れで温めて、
文枝で締める落語会は、吉本興業臭がきつく感じられてしまい、
頑張れ、米朝事務所!などと、ぶつぶつ呟きたくなる夜でした。
☆
桂三語「青い瞳をした会長さん」
月亭方正「手水廻し」
桂米團治「質屋芝居」
中入り
笑福亭松喬「まんじゅう怖い」
桂文枝「赤とんぼ」

ホール」で開催された「平成紅梅亭」東西特選
落語会を観に行ってきました。ぼくが黒子として
大道具を務めていた時代、大阪ビジネスパーク
(OBP)の「読売テレビ」内セットの「紅梅亭」を
目に留め、いつか観客として参加したいなあ、と
夢見ていたものですけれど、今回は“特選”だけ
あって、会場が森ノ宮ピロティホール。ただし、
前日・夕の部が「江戸の会」、当日・昼の部が
「東西の会」、ぼくの出掛けた夕の部は「上方の会」
となり、江戸落語も併せて楽しもうという目論見は
肩透かしを喰らいましたよ。高座返しは桂二葉。
前座(桂三語)以外は、これぞ、“ホール落語”という布陣。
月亭方正は、良くも悪くも、山崎邦正。常に突っ込まれるのを
待ち受けている空気が気になりますが、仕方ないですかねえ。
演者が絞られているため、早くも中トリとなる桂米團治は
ネタがホール向けではないのを差し引いても(前回の
方が良かったです)、少し勿体無いように思わないでもなく
……中入り後の食いつきにして、膝代わり(もたれ?)
という微妙な位置で、笑福亭松喬は巧く凌ぐなあと感心。
松喬は2017年10月8日に7代目を襲名していますが、
前名・笑福亭三喬の頃、「大阪倶楽部」での文化講演会
「落語 にし・ひがし」(2010年9月16日)で聴いたことを回想。
トリは桂文枝(6代目)。最初、声が出ていないのではないか
と体調を心配していたところ、後半、美声で歌いまくるために
矯めていた模様。観客をコントロールする手腕は見事でした。
自身の創作落語でしたが、童謡・唱歌についての薀蓄を土台に、
“童謡酒場”というアイデアも秀逸で、本当に侮れない噺家です。
ただ、前座(やはり桂三枝の創作)から方正への流れで温めて、
文枝で締める落語会は、吉本興業臭がきつく感じられてしまい、
頑張れ、米朝事務所!などと、ぶつぶつ呟きたくなる夜でした。
☆
桂三語「青い瞳をした会長さん」
月亭方正「手水廻し」
桂米團治「質屋芝居」
中入り
笑福亭松喬「まんじゅう怖い」
桂文枝「赤とんぼ」
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