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大元帥明王

2019_06_06_大元帥明王像 毎年6月6日のみ結縁開扉される「秋篠寺」の秘仏、
 「大元帥たいげん明王立像」を拝観しに出掛けました。
 近鉄・大和西大寺に到着後、「西大寺」を起点とする
 “歴史の道”を歩いていったのですが、近鉄・奈良線の
 踏切を越えた辺りから迷うのです。必要が無い個所に
 道標は在るのに、肝心の分岐点に置いてくれておらず、
 秋篠三和町の住宅街に迷い込んでしまいましたわ。
 徒歩で行くならば、変に西大寺側から回り込むより、
 大和西大寺駅の北口から進んだ方が合理的ですね。
        ☆
 途中、秋篠寺からの帰途で迷っていた男性と、道を
 尋ね合い、観光バス駐車場に行き当たってから、
秋篠寺の東門に到着したのが正午前。それからがまた長かったです。拝観受付
窓口へ至る行列が南門まで、びっしりと続いていたのです。谷崎潤一郎の随筆を
読み、木漏れ日を見上げながら、約1時間待たされました。御朱印帳を持つ人々が
非常に目立ちましたが、秋篠寺の御朱印を得られるのも年に1回だけなのですね。
大元堂の前でも行列に連なりましたが、ここまで来ると、10~20分は何ということも
なく。大元帥明王像は作例が少なく、同寺が真言密教寺院であった時代の作。
       ☆
アニメチックで、プロレスラーのような肉体表現は目に馴染みもあって、その昔、
西大寺を訪ねた折(2010年11月15日)に秋篠寺も併せて訪れ、既に面識を得て
いたのでした。時季外れだったのに、何故だったかしら?と調べてみますと、
当時は「平城遷都1300年祭」の一環として特別公開されていた模様。
その前日は「大阪四季劇場」でのマチネー後、神戸市の「ワールド記念ホール」の
会場設営に向かい、明け方に帰宅。仮眠を取るや否や、西大寺へ向かいましたか。
大元帥明王立像は一面六臂の憤怒相。6本の腕、首、腹、両足に各2匹の蛇が
巻き付いているので、計18匹の蛇を身にまとっていることになります。鎮護国家の
大法「大元帥御修法(たいげんのみしほ)」の本尊であり、秋篠寺は、「伎芸天」に代表
されるイメージと、「大元帥明王」という裏(真?)の顔の二面性を有しているのです。
       ☆
大元堂内を2巡、3巡して、大元帥明王との2019_06_06_秋篠寺本堂
再会を果たすと、本堂へぶらぶら移動しました。
本尊は薬師如来(及両脇侍像)。帝釈天立像、
地蔵菩薩立像、五大力菩薩像、十二神将像、
不動明王立像、愛染明王坐像と見応えがある
とはいえ、皆、伎芸天の前で固まっています。
他人の邪魔にならないよう、距離を置いて
じっくりと鑑賞できる双眼鏡が有効なシーンです。
如何ともし難い行列待ちを除けば、奈良らしい
放置プレイで、気も置けず、のんびりと愉しめました。
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テーマ : 仏教・佛教
ジャンル : 学問・文化・芸術

tag : 仏像建築

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歌わない詩人、喰えない物書き。
たまに「考える人」、歴史探偵。
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