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国言詢音頭

今年の「夏休み文楽特別公演」は、7月20日2019_07_29_国言詢音頭
~8月5日(日)の間。7月29日(月)、事業所を
定時に引き揚げると、大阪メトロに乗って、
日本橋の「国立文楽劇場」へ向かいました。
18時30分開演の第3部(サマーレイトショー)は
国言(くにことば)(くどき)音頭」大川の段/
五人伐(ぎり)の段でした。今回は左側座席。
       ☆
よく知らない演目で、地味な物語なのだろうと
高を括っていたらば、酷い世話物(褒めています)。
曽根崎新地での薩摩島津家の侍による5人惨殺事件を
題材にしているそうですが、“痴呆の芸術”で結構。
見世物であり、庶民の気晴らしであるのだから、
あくどい残虐趣味も何のその。件の薩摩藩士・
八柴初右衛門は嫉妬に目が眩み、桜風呂の菊野の
生首を舐(ねぶ)り、腹部の刀傷に足を突っ込み
……他にも、胴斬りにしたり、行き合わせた悪者をも
一刀に拝み打ち。それが激情に駆られての凶行といった
有り様とは遠く、妙に淡々と、粛々と遂行していくのです。
菊野を遣ったのは豊松清十郎、初右衛門は吉田玉男
最後の場面で降る雨は本水……雨の殺人者か。
クールな演出です。唸りました。痺れました。
先に劇場を出て行く女子2人連れが、初めて鑑賞した人形文楽が
「国言詢音頭」のような内容だったことにショックを受けていました。
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テーマ : 伝統芸能
ジャンル : 学問・文化・芸術

tag : 文楽

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歌わない詩人、喰えない物書き。
たまに「考える人」、歴史探偵。
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(自称)。
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