折々の納豆(4)
川口慈子『世界はこの体一つ分』
わが部屋を三分の一占拠するピアノの脇で混ぜる納豆
☆
『角川 短歌 10月号 2018』の書評
中に見出した納豆詠です。作者は
ピアニストなのでしょうか? ピアノに
まつわる歌が、さりげない日常の
嘱目詠とともに、ふっと入り交じって
くる様子。ピアノに対する一般的な
イメージ(高尚で、敷居が高い?!)を
いなすような、一見、ざっくばらんな
(しかし、注意深い)手つきが印象的。
“納豆”というアイテムは、作中の生活感をぐっと高めるので、面白い効果が出ますね。
☆
画像は、9月21日(土)夜に立ち寄った「風流 田舎そば」(「Whityうめだ」内)で
食した“山かけ納豆蕎麦”。現在、「ホワイティうめだ」イーストモールが改装中の
ため、夜食を取るお店の範囲が少し狭められた感。「風流 田舎そば」以外だと、
「とんかつ豚晴」本店、「カンテ・グランデ」富国生命ビル店をよく利用しています。
わが部屋を三分の一占拠するピアノの脇で混ぜる納豆
☆

中に見出した納豆詠です。作者は
ピアニストなのでしょうか? ピアノに
まつわる歌が、さりげない日常の
嘱目詠とともに、ふっと入り交じって
くる様子。ピアノに対する一般的な
イメージ(高尚で、敷居が高い?!)を
いなすような、一見、ざっくばらんな
(しかし、注意深い)手つきが印象的。
“納豆”というアイテムは、作中の生活感をぐっと高めるので、面白い効果が出ますね。
☆
画像は、9月21日(土)夜に立ち寄った「風流 田舎そば」(「Whityうめだ」内)で
食した“山かけ納豆蕎麦”。現在、「ホワイティうめだ」イーストモールが改装中の
ため、夜食を取るお店の範囲が少し狭められた感。「風流 田舎そば」以外だと、
「とんかつ豚晴」本店、「カンテ・グランデ」富国生命ビル店をよく利用しています。
北斎のスピード
9月20日(金)、遅めのランチを「カンテ・グランデ」中津本店で。
タンドリー定食の後、ゴータマ・ショコラとホット・チャイも頂きました。
美味しいチャイは何杯でも飲めますし、まったりと落ち着けるのです。
ところで、前週、「大阪市立美術館」で鑑賞した「浮世絵コレクション」、
後半に至って閉館のアナウンスに急かされたせいか、釈然とせず、
もやもやした気分。そこで、随分前から購入したまま放置していた
『死ぬまでに見ておきたい日本の文化 葛飾北斎傑作選
DVD付きBOOK』を唐突に掘り出して、観てみたのですが……
当然ながら、DVDに限らず、画集でも同じことですが、原寸ではない。
常にリアルなサイズを想定しながら、鑑賞しなければならないのは
宿命的な“差異”と映ります。大画面で見たにせよ、どの作品も一律、
同サイズで展開されるのは、想像以上に辟易させられます。BGMで
誤魔化せるものではないでしょう。あと、もう一つの問題が、時間。
北斎作品・約500点を1枚のDVDに収録したのは、非常に経済的
とはいえ、再生時間=約64分というのが、無茶ですね。単純計算で
1点当たりの作品に約7秒強の鑑賞時間。絵を観るという行為は、
何が描かれているかを一覧するという判断とは、全く異なるので。
その昔、発行されていたシェークスピアや夏目漱石の全作品を
一冊にまとめました~的な書籍と同様、実はビギナー向けでなく、
研究者がインデックス代わりに使えたりするのか? とも考えてみた
訳ですけれど、チャプターも付いていないようだし、垂れ流し状態だし、
せめて、テーマ別、年代別に作品を整理して見せるなどしてくれれば。
何をもって「傑作」なのか? DVDには編集者の意志が感じられません。
参考文献:『葛飾北斎傑作選 DVD付きBOOK』(宝島社)
タンドリー定食の後、ゴータマ・ショコラとホット・チャイも頂きました。
美味しいチャイは何杯でも飲めますし、まったりと落ち着けるのです。
ところで、前週、「大阪市立美術館」で鑑賞した「浮世絵コレクション」、
後半に至って閉館のアナウンスに急かされたせいか、釈然とせず、
もやもやした気分。そこで、随分前から購入したまま放置していた
『死ぬまでに見ておきたい日本の文化 葛飾北斎傑作選
DVD付きBOOK』を唐突に掘り出して、観てみたのですが……
当然ながら、DVDに限らず、画集でも同じことですが、原寸ではない。
常にリアルなサイズを想定しながら、鑑賞しなければならないのは
宿命的な“差異”と映ります。大画面で見たにせよ、どの作品も一律、
同サイズで展開されるのは、想像以上に辟易させられます。BGMで
誤魔化せるものではないでしょう。あと、もう一つの問題が、時間。
北斎作品・約500点を1枚のDVDに収録したのは、非常に経済的
とはいえ、再生時間=約64分というのが、無茶ですね。単純計算で
1点当たりの作品に約7秒強の鑑賞時間。絵を観るという行為は、
何が描かれているかを一覧するという判断とは、全く異なるので。
その昔、発行されていたシェークスピアや夏目漱石の全作品を
一冊にまとめました~的な書籍と同様、実はビギナー向けでなく、
研究者がインデックス代わりに使えたりするのか? とも考えてみた
訳ですけれど、チャプターも付いていないようだし、垂れ流し状態だし、
せめて、テーマ別、年代別に作品を整理して見せるなどしてくれれば。
何をもって「傑作」なのか? DVDには編集者の意志が感じられません。
参考文献:『葛飾北斎傑作選 DVD付きBOOK』(宝島社)
テーマ : 美術館・博物館 展示めぐり。
ジャンル : 学問・文化・芸術
No 10key

計画」は、徐々に進行中。南側から
見たところ、毫の変化も読み取れず
とも、東側(新御堂筋)から見れば、
基礎を終え、3~4階まで建ち上がって
きている様が窺えます。「INFOBAR
xv」も手に馴染んできましたけれど、
同じ「京セラ」製だった「W63K」と
比べ、若干厚いし、幅もあるのよね。
そのうち慣れるだろうし、カメラの画質も悪くないので許します。ただ、それはそれで
ブログ用に、サイズ・ダウンが必要になるのが、何だかな。脳中に不安を抱えたまま、
契約更新した日(次回は年末)。一時期、同じ部署に詰めていたEさんが、諸般の
事情から脱北するのを目の当たりにして、心中、穏やかでもなく……溜め息を呑み。
宙ぶらりんの状態で、よく続いているよねえ、と自身が呆れるほどに、ぼくは能天気。
折々の蒟蒻(3)
火葬場へ向かう猫入りダンボール「糸こんにゃく」とあり声に出す
☆
『角川 短歌 8月号 2018』から孫引き
となります。本来は、山川藍の歌集
『いらっしゃい』(角川書店)に所収。
飼い猫の死を詠った連作「紙の棺」
等からの一首。猫の仮初めの棺に
用いられたのが糸こんの段ボール箱。
決して哀しくない訳ではないけれども、
「悲しい」などと言わず、声に出すのは
「糸こんにゃく」。詩的に最良のものは
明晰な散文が目指すところと同じでないか、と。
いわゆる“散文”とは一線を画するところの言葉を
追いかけ続けるぼくにとって、はたと膝を打った歌。
大事なことは言葉に出来ない、と言葉によって示す。
(画像は本文と全く関係無く、9月18日朝の光景)
☆
『角川 短歌 8月号 2018』から孫引き

となります。本来は、山川藍の歌集
『いらっしゃい』(角川書店)に所収。
飼い猫の死を詠った連作「紙の棺」
等からの一首。猫の仮初めの棺に
用いられたのが糸こんの段ボール箱。
決して哀しくない訳ではないけれども、
「悲しい」などと言わず、声に出すのは
「糸こんにゃく」。詩的に最良のものは
明晰な散文が目指すところと同じでないか、と。
いわゆる“散文”とは一線を画するところの言葉を
追いかけ続けるぼくにとって、はたと膝を打った歌。
大事なことは言葉に出来ない、と言葉によって示す。
(画像は本文と全く関係無く、9月18日朝の光景)
Shrinker

組み立てれば“首里城”となる「沖縄味アソート」。
マンゴー、紅芋タルト、ちんすこうの3種……独りで
食べて面白いか? 体調不良も相変わらずな中、
どの街へ足を向けているものやら、頭を抱える。
天神橋筋商店街を歩けば、ぼくが大阪市・東梅田
(北区小松原町)で利用している散髪屋「男流」が
南森町(北区天神橋3丁目)にも出店していて、
ふらりと飛び込んでみるのです。料金は同額でも、
カットはセンスだから、東梅田と同じ風にはいかず。
切り過ぎなんだよな。きっちりと指定していないし、
文句を言う筋合いもないんだけどねえ。「前髪は
眉毛に掛からないくらい。サイドは耳に掛からない
程度。後は梳くだけ梳いて、適当に」としか言わない。
言ったら目を瞑る。鏡で自分の顔なんか見たくもない。
どこへ行く? どこならば、ぼくがぼくでしかない、この頭蓋の蒼穹から飛び出せる?
INFOBAR xv
救急病院での診察を終えた後、憑き物が落ちた
かのように、素に戻ると、近所の黒崎町交番に
足を運び、携帯電話の遺失届を提出しました。
これまでに何十回となく届け出てきたことから、
慣れたものです。そうして、失われた電話機が
出てくるようなことがあったとしても(確率が
低いことは重々承知)、「その頃には、もう次の
携帯電話の乗り換えているでしょうね」。淡々と
警官に語りかけているのでした。言葉が出てくる
と同時に気持ちは固まっていたのでしょう。
前夜、「アマゾン」に発注していた「W63K」をキャンセル。
適合するSIMカードを再入手できるか、危惧されたことと、
2022年3月31日をもって3G回線が終了すると、再三再四
通知が来ていたことを思い出したから。潮時だったのかしら?
そう感じながら、旧モデルで親しんでいた「INFOBAR」
シリーズの15周年記念モデル「INFOBAR xv」を入手しました。
色は茄子紺。通話に最適なのは、絶対にストレート・タイプでしょ。
「4G LTE」通信なので、またしばらくは闘えるね(失くさない限り)。

かのように、素に戻ると、近所の黒崎町交番に
足を運び、携帯電話の遺失届を提出しました。
これまでに何十回となく届け出てきたことから、
慣れたものです。そうして、失われた電話機が
出てくるようなことがあったとしても(確率が
低いことは重々承知)、「その頃には、もう次の
携帯電話の乗り換えているでしょうね」。淡々と
警官に語りかけているのでした。言葉が出てくる
と同時に気持ちは固まっていたのでしょう。
前夜、「アマゾン」に発注していた「W63K」をキャンセル。
適合するSIMカードを再入手できるか、危惧されたことと、
2022年3月31日をもって3G回線が終了すると、再三再四
通知が来ていたことを思い出したから。潮時だったのかしら?
そう感じながら、旧モデルで親しんでいた「INFOBAR」
シリーズの15周年記念モデル「INFOBAR xv」を入手しました。
色は茄子紺。通話に最適なのは、絶対にストレート・タイプでしょ。
「4G LTE」通信なので、またしばらくは闘えるね(失くさない限り)。
tag : 電話機
行岡病院
風邪なのか、変な病気なのか? 正体不明の
高熱に見舞われ、9月14日(土)は立ち上がれず。
元々子供体温のため、自分では発熱に気付かず。
携帯電話が目覚まし時計(アラーム)代わりなので、
朝からのシフトだったのに、勤務先に連絡を入れたのが
正午になる体たらく。ぐったりと倒れ伏せたまま、
全身、汗ぐっしょりに濡れそぼったまま、一日が経過。
頭痛を押して、翌15日(日)は朝から出勤。前日の
発汗のお陰で、高熱は引いたようであったけれども、
得体の知れない、もやもやした頭痛は治まらず、
右半身が痺れたような気配(寝癖?)もあって、早退。
タクシーで、救急外来も受け付ける「行岡病院」
(大阪市北区浮田2丁目2−3)へ駆け込みましたよ。
血圧が若干上がっている以外、血液検査、CT検査の
結果も、頭部に異常無し。点滴を打って、鎮痛剤を処方
してもらって終了。点滴や待ち時間の拘束が恐ろしく長くて、
そんなに健康体だと言われるのならば、そのまま、京橋で
呑んだくれてやろうか!との反逆心も芽生えてくるくらい。
でも、本当に頭が痛いのです。高校時代もそうだったなぁ。
高熱に見舞われ、9月14日(土)は立ち上がれず。
元々子供体温のため、自分では発熱に気付かず。
携帯電話が目覚まし時計(アラーム)代わりなので、
朝からのシフトだったのに、勤務先に連絡を入れたのが
正午になる体たらく。ぐったりと倒れ伏せたまま、
全身、汗ぐっしょりに濡れそぼったまま、一日が経過。
頭痛を押して、翌15日(日)は朝から出勤。前日の
発汗のお陰で、高熱は引いたようであったけれども、
得体の知れない、もやもやした頭痛は治まらず、
右半身が痺れたような気配(寝癖?)もあって、早退。
タクシーで、救急外来も受け付ける「行岡病院」
(大阪市北区浮田2丁目2−3)へ駆け込みましたよ。
血圧が若干上がっている以外、血液検査、CT検査の
結果も、頭部に異常無し。点滴を打って、鎮痛剤を処方
してもらって終了。点滴や待ち時間の拘束が恐ろしく長くて、
そんなに健康体だと言われるのならば、そのまま、京橋で
呑んだくれてやろうか!との反逆心も芽生えてくるくらい。
でも、本当に頭が痛いのです。高校時代もそうだったなぁ。
青い鳥逃げた
何十年経っても、ぼくはぼくのまま。
何も変わらない。何も変わっていない。
それでも(だから)、ぼくは発見されないだろう。
ぼくは、君ら一人ひとりを見分けられるのにね。
☆
「浮世絵コレクション」を何とも気忙しく見納めると、
大阪メトロ・御堂筋線~長堀鶴見緑地線と乗り継いで、
天王寺から森ノ宮へ移動。今年最後のビア・ガーデン、
「BLUE BIRDS ROOF TOP TERRACE」へ急ぎました。
18時から予約していたのですが、大阪城公園を駆け足に、
「ミライザ大阪城」までの道のりの遠いこと……いつも、
天守閣に向かう際に利用する青屋門~極楽橋より、
玉造口~桜門の方が近道かと考えたのですけれども。
しかし、天気予報では雨ともいわれていましたが、
当たるはずもなく、遠い空の雲と残照の入り混じった
光景を眺めつつ、ソファ席へ招かれました……ソファ席?!
シャンパンも供されるし、あれ? スタンダード席のつもりで
間違って予約してしまった模様。いいんですけど、大阪城が
ちょっと、遠かったですね。フリー・ドリンク(2時間制)を
振り切って、BBQのお肉まで追加注文してしまうし……
失くしてしまったのは(一時の)記憶だけでなく、携帯電話
「W63K」も何個目やら。画像が無いのも、そのせいです。
何も変わらない。何も変わっていない。
それでも(だから)、ぼくは発見されないだろう。
ぼくは、君ら一人ひとりを見分けられるのにね。
☆
「浮世絵コレクション」を何とも気忙しく見納めると、
大阪メトロ・御堂筋線~長堀鶴見緑地線と乗り継いで、
天王寺から森ノ宮へ移動。今年最後のビア・ガーデン、
「BLUE BIRDS ROOF TOP TERRACE」へ急ぎました。
18時から予約していたのですが、大阪城公園を駆け足に、
「ミライザ大阪城」までの道のりの遠いこと……いつも、
天守閣に向かう際に利用する青屋門~極楽橋より、
玉造口~桜門の方が近道かと考えたのですけれども。
しかし、天気予報では雨ともいわれていましたが、
当たるはずもなく、遠い空の雲と残照の入り混じった
光景を眺めつつ、ソファ席へ招かれました……ソファ席?!
シャンパンも供されるし、あれ? スタンダード席のつもりで
間違って予約してしまった模様。いいんですけど、大阪城が
ちょっと、遠かったですね。フリー・ドリンク(2時間制)を
振り切って、BBQのお肉まで追加注文してしまうし……
失くしてしまったのは(一時の)記憶だけでなく、携帯電話
「W63K」も何個目やら。画像が無いのも、そのせいです。
Mary Ainsworth
(文字列を記す。テクストだけ……以上でも、以下でもなく)
9月13日(金)、大阪メトロ・御堂筋線で天王寺まで南下。
「大阪市立美術館」にて開催中の「浮世絵コレクション」を鑑賞
してきました。正確なタイトルは「初期浮世絵から北斎・広重まで」
となっていて、オーバリン大学アレン・メモリアル美術館所蔵の
コレクションから約200点を展示。オーバリン大学は、米国オハイオ州
(ファンカティアーにとって看過できない土地)に在り、メアリー・
エインズワース(1867~1950)が寄贈した1,500点以上の浮世絵
版画を蔵するのがアレン・メモリアル美術館なのでした。六大浮世絵師
(春信・清長・歌麿・写楽・北斎・広重)の優品を一堂に展覧できる
初めての“里帰り展”……でしたが、誤算は17時という閉館時刻。
入館が16時前だったことも忘れ、墨摺絵、紅摺絵~錦絵の段階で
ゆっくりし過ぎていたため、終盤の葛飾北斎、歌川国芳、歌川広重では
場内アナウンスに追い立てられる始末でした。橋好きですから、北斎の
「諸国名橋奇覧」に歓喜するも、ミュージアム・ショップに閉店されては……。
9月13日(金)、大阪メトロ・御堂筋線で天王寺まで南下。
「大阪市立美術館」にて開催中の「浮世絵コレクション」を鑑賞
してきました。正確なタイトルは「初期浮世絵から北斎・広重まで」
となっていて、オーバリン大学アレン・メモリアル美術館所蔵の
コレクションから約200点を展示。オーバリン大学は、米国オハイオ州
(ファンカティアーにとって看過できない土地)に在り、メアリー・
エインズワース(1867~1950)が寄贈した1,500点以上の浮世絵
版画を蔵するのがアレン・メモリアル美術館なのでした。六大浮世絵師
(春信・清長・歌麿・写楽・北斎・広重)の優品を一堂に展覧できる
初めての“里帰り展”……でしたが、誤算は17時という閉館時刻。
入館が16時前だったことも忘れ、墨摺絵、紅摺絵~錦絵の段階で
ゆっくりし過ぎていたため、終盤の葛飾北斎、歌川国芳、歌川広重では
場内アナウンスに追い立てられる始末でした。橋好きですから、北斎の
「諸国名橋奇覧」に歓喜するも、ミュージアム・ショップに閉店されては……。
テーマ : 美術館・博物館 展示めぐり。
ジャンル : 学問・文化・芸術
折々の豆腐(10)
忘れた頃に「折々の豆腐」。いえ、忘れた訳では決してなくて。
ちゃんと、持ち歩き用の携帯カトラリーを調達するなど、
来るべき日に備えてはいるのですけれども……日々の雑事に
紛れて、流されて、何をやっているものやら、皆目不明のまま、
「しっかりしてください」と、貴女からも詰られそう。つらいね。
泣けちゃうね。さて、1年以上も前の『角川 短歌 7月号 2018』
巻頭28首、米川千嘉子「飴ゴム」から、一首を引きます。
☆
「百の生九十の死どちらも嫌」八十八歳そらまめ豆腐
☆
老老介護でしょうかねえ? 近頃は、「高齢者」同様、下手に
「老人」呼ばわりすると、お叱りを受けますから、要注意ですが。
「今日母の<一人で大丈夫>の時間九十三歳まで伸びてゐる」
と直後の歌にあって、状況が判然とします。母親は88歳で、
あと2年(~5年)くらいは生きていてもよいかな、と思えるけれど、
100歳まではしんどくて敵わないという述懐。そらまめ豆腐は
レシピにもよりますが、豆腐(豆乳)だけでなく、葛粉やゼラチン粉を
使用しますか。見た目にも舌の上でも涼やかな食感が、日常の小確幸。
ちゃんと、持ち歩き用の携帯カトラリーを調達するなど、
来るべき日に備えてはいるのですけれども……日々の雑事に
紛れて、流されて、何をやっているものやら、皆目不明のまま、
「しっかりしてください」と、貴女からも詰られそう。つらいね。
泣けちゃうね。さて、1年以上も前の『角川 短歌 7月号 2018』
巻頭28首、米川千嘉子「飴ゴム」から、一首を引きます。
☆
「百の生九十の死どちらも嫌」八十八歳そらまめ豆腐
☆
老老介護でしょうかねえ? 近頃は、「高齢者」同様、下手に
「老人」呼ばわりすると、お叱りを受けますから、要注意ですが。
「今日母の<一人で大丈夫>の時間九十三歳まで伸びてゐる」
と直後の歌にあって、状況が判然とします。母親は88歳で、
あと2年(~5年)くらいは生きていてもよいかな、と思えるけれど、
100歳まではしんどくて敵わないという述懐。そらまめ豆腐は
レシピにもよりますが、豆腐(豆乳)だけでなく、葛粉やゼラチン粉を
使用しますか。見た目にも舌の上でも涼やかな食感が、日常の小確幸。