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ウィーン・モダン

9月27日(金)、大阪市・中之島の「国立国際美術館」に出掛け、
ウィーン・モダン」を鑑賞してきました。日本・オーストリア外交
樹立150周年記念での企画。サブ・タイトルに「クリムト、シーレ
世紀末への道
」ですか……何とも、もどかしいタイトルだなあ
と訝しみ、今さら“世紀末”でもないだろう、とぼやきたくなるも、
英語表記による“Vienna on the Path to Modernism”を見て、
溜飲が下がる思い。世紀末(年表的には20世紀初頭も含め)という
どん詰まりの状況は、同時にまた、近代主義(modernism)に至る
過程でもあった訳ですからね。ただ、Gustav Klimt(1862~1918)や
Egon Shiele(1890~1918)らの画業を辿るといった展覧会ではなく、
ウィーンという街全体の歴史を辿るような展示で、多岐にわたる膨大な
出品作品の数々に、圧倒されてしまいました。情報量が多過ぎて、
処理し切れない感じ。場内で撮影可能だったクリムトの「エミーリエ
・フレーゲの肖像
」よりは、「パラス・アテナ」の凄みが良いです。
エゴン・シーレのデッサンはもっと見たくなりました。ウィーン分離派
グラフィック(表紙やポスター、絵葉書)、ウィーン工房の応用芸術
(家具・調度・テーブルウェア)も目に楽しかったのですが、――しかし、
総合芸術”としての建築を忘れてはいけません。Otto Wagner
(1841~1918)が「近代建築の先駆者」として1コーナーを与えられて
いることに、強く頷いている自分がいました。街があっての芸術です。
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テーマ : 美術館・博物館 展示めぐり。
ジャンル : 学問・文化・芸術

tag : 美術近代建築

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歌わない詩人、喰えない物書き。
たまに「考える人」、歴史探偵。
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